| 餅は紫原の腹の中に結構納まってしまったため、みんなのお土産を、と思っていたその量はかなり減った。 困ったなーと思いながらは餅の山を眺める。 「なあなあ、おっちゃん」 青峰がの父親に声を掛ける。 「んー?」 「さっき、おばちゃんから世界大会に出たことあるって聞いたんだけど」 「おー、奥さんはボクの自慢話をしたのかー。いつも褒めてくれないのに、ツンデレだなー」 「...おい、」 思いもよらない変な反応を目の当たりにしてしまい、青峰は思わずに助けを求める。 「スルーがいちばん」 端的なアドバイスに従い、青峰はとりあえずスルーした。 「んで?何だ??」 「どんくらい跳べんだ?アタッカーって言ってたし」 「あー、そうか。最近全然跳んでないから自信ないけどなー」 そういいながら体を解し始める。 「ちょい、テーブルとか端に寄せてくれ」 の父親が言うと皆は興味津々だったらしく、いそいそとリビングにスペースを作る。 「んじゃ行くぞー」 ちょっと助走を入れて彼が跳ぶ。 「うお!」 皆は思わず声を漏らした。 「やっぱ、体が重くなってら」 の父親が呟いたが、 「火神よりも跳んでるんじゃないのか?」 緑間が感想を零す。 「んなことねーよ。オレんが跳べるし」 と彼はムキになった。 準備運動をしている火神に 「火神君、やめたほうが良いと思います」 と黒子が言う。 「止めんなよ、黒子。おっさんに負けてられっか」 と火神は熱くなっていた。 グッと踏み込んだ途端、脇にチョップが入る。 「ぐっ、!...て」 は、全く表情の無い静かな貌で火神を見ていた。 「昨日、ちゃんと病院に行った?」 「...行ってねー」 「ちゃんと膝のアイシングした?」 「一応...」 「あらあら半年くらい前にあなたはIH予選リーグに入る前に大人しくできずにキセキの世代のエースにフルボッコにされた挙句怪我を治すのに時間が掛かりIH予選リーグの初戦で怪我の不安から怪我していない方の足に負担をかけて結局ベンチに下がりそしてチームがボロ負けしてそれがきっかけでIH出場を逃したのをもう忘れたのかしらバカガミくん?」 ワンブレスで言う。句読点なしだ。 「...ちん、怖い」 ぽそりと紫原が言う。 以前、彼女の頭の上でお菓子を食べてボロボロ零したときもこんな感じに怒られた。ある意味、彼のトラウマである。 「や、けど。ほら、当分試合が無いし」 「お ば か!試合が無いときに治さなくてどうするの!!」 「...うっせーな。オレたち選手はそうやって体張ってるけど、マネージャーのおまっ!」 火神が沈んだ。 「く、黒子っち?」 悶絶する火神を見下ろしながら黄瀬が恐る恐る声をかけた。 あれは、イグナイトだ。しかも『廻』の方。黒子は、イグナイト廻を火神の腹に入れた。 「え、えーと。黒子くん。火神くん、生きてる?」 が伺うように言うと 「大丈夫でしょう」 とにこりと黒子が返した。 「んなわけねーだろ。オレは火神にちょっとだけ同情したぞ」 「テツヤも容赦ないね」 「黒ちんって怒らせたら面倒なタイプだもんね」 「というか、今のは火神が悪いがな」 「まあ、そうっスけど...」 やっぱり同情はしてしまう。 「というか、本当に火神君は懲りませんね」 黒子が溜息交じりに言う。 「い、生きてるー?」 が火神の顔を覗き込みながら言うと「死ぬかも」と返ってきた。 とりあえず、症状としては打ち身だろうから、とはタオルを冷やして持ってくる。 「大丈夫?」 「黒子、ひでぇ」 唸るように言う火神だったが、やはり原因に自覚があったので「さっきはわるかった」とに向かってポツリと呟いた。 「いいのよ?また拗ねてサボるだけだから」 がからかって言うと 「勘弁してくれ...」 火神が唸るように呟いた。 |
桜風
12.12.9
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