| は一応念のため、と折り畳み傘を持っていた。だが、服の替えは持っていない。 土砂降りの中、たちは駅まで走った。そして、彼女は黒子から予備のTシャツを借りる。 「またまたごめんね、黒子くん」 が言うと 「いいえ。僕が一番さんの身長に近いですから」 と黒子が言う。 火神の携帯が震える。 「何か、カントクが今から体育館に来いって」 メールを確認して火神が言う。 「はいいぞ」 木吉に言われてはその言葉に甘えることにした。 帰宅途中の公園で、凄く不審な人物を見つける。 「職質かけてもらおうか?」 「うお!」 背後から突然声を掛けられて彼は声を上げた。 「!驚かすな...!!」 「久しぶり、青峰くん。肘は大丈夫?」 がそういうと彼は驚いたように目を丸くした。 「な、何で知ってんだよ」 「見りゃわかるでしょ。元帝光中学バスケ部マネージャーなめんなよーって感じ?」 首を傾げてが言うと 「んだよ、それ」 と彼が笑う。 「んで、どうしたの?」 「や、なんつーか...」 そう言って彼はしどろもどろに事情を説明してくれた。 「お ば かー」 聞き終わったは深い溜息をついてそういった。 「うるせー!」 「てか、高校生が『ブス』って...子供か!」 「だから、うるせーっつってんだろ!」 「しかも、反省して探すは良いけど。何処に行ったかわかんないと来た。幼馴染設定、もっと活用して」 「うるせーよ。つか、お前何処に行ってたんだよ。部活か?」 「ストバス大会。電車で30分くらいのところが会場だったの」 そう答えながらは桃井の行動を思い浮かべる。 (たぶん、ウチだよね...) 「青峰くん、携帯を貸して」 「さつきに電話すんのなしだぞ!つか、お前持ってないのかよ」 「黒子くんに電話する。それならいいでしょ?携帯は持ってるけど、自分の番号を誰にも教えたくないから電話したくないの」 「何だよ、それ...まあいいや。けど、オレがダイヤルする。つか、何でテツだよ」 「何でそんなに信用してくれないのかしらー?」 青峰はポケットから携帯を取り出してダイヤルする。 「さっき、見りゃわかるって言ったけど来たのかよ、I・H会場に」 「黄瀬くん、凄いよねー。とうとう、青峰くんもコピーしちゃったよ」 「けど、オレが勝ったし」 「はいはい。もうちょい黄瀬くんに体力が付いてたらわかんなかったかもねー」 そういいながらコール中の携帯を受け取った。 「もしもし」 「あ、黒子くん。カントク、もしかして超不機嫌?」 が問うと 「ええ、かなり」 と黒子が返す。 「わかった。ありがとう」 そう言って電源ボタンを押す。 「さ、行こうか」 「何処に...」 「イイトコロ」 青峰に携帯を返しながらそう答えた。 携帯の電源ボタンを押して黒子は桃井を振り返る。 「テツ君?」 「いいえ、何でもありません」 (さん、何で青峰君と一緒に...) 不思議な組み合わせだと思った。 |
桜風
12.7.21
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