| ハロウィン |
| ※ ヒロインとキャラは付き合っている設定で書いてます。(たぶん、大学生くらいです。) 本体が本編に出てきた順番(黒→黄→青→緑→紫→赤)に書いていますので、 お目当てのキャラまでスクロールしてください。 |
| 黒子の場合 |
| 「さん。トリック・オア・トリートです」 にこりと微笑んで彼が言う。 「ん?」 彼女は首を傾げた。 「どうしたの?お腹すいた??」 何か持ってたかなーと、バッグの中をごそごそと探している彼女の手にカサリと何かが当たった。 「あったよ」 そう言って顔を上げると唇を塞がれる。 「お菓子がないようなので、いたずらをしちゃいました」 イタズラっぽく笑って言う黒子には困った表情を見せた。 「あったのに...」 「ありませんよ」 そう言ってまた唇を塞ぐ。 暫く合わさっていた唇が少し離れ、 「キスしたいならそういえば良いのに」 と彼女が言う。 「いいえ、イタズラがしたいんです」 そう言って彼はまたキスをした。 |
| 黄瀬の場合 |
| 「ハロウィンだから、コスプレして欲しいっス!」 「は?」 は面倒くさそうに聞き返した。 彼は付き合い始めてから暫く経つが、相変わらずである。 「えー、いいじゃないっスか!」 拗ねたように言う黄瀬に溜息をつき、 「何のコスチュームでしょうか」 と問えば、 「これっス!」 とクローゼットからなにやら袋を取り出した。 それを渡されたは中を覗きこみ、溜息をつく。 「黄瀬くん」 「オレ、部屋から出てるっスから」 そう言って彼は一旦部屋を出て行った。 「どうしろと...」 「出来たっスかー」 そう言って黄瀬が戻ってきた。 黄瀬が選んだコスチュームは、ネコミミだった。なぜ黄瀬が部屋を出て行ったかのか、意味が分からないくらいに簡単に装着できる代物だった。 「わー、やっぱり可愛いっス!」 「で、黄瀬くんは?」 に問われて彼はにこりと微笑む。 「オオカミっス!」 そう言って彼女に襲い掛かった。 「え、ちょっと!いつもと変わんないじゃん!!」 「男はオオカミにいつでも変身できるんスよー」 そう言って彼女の首筋をぺろりと舐める。 「やっ」 「違うっスよ、ちゃん。『にゃん』でしょ?」 憐れ小さな猫は、オオカミさんに美味しく食べられたのだった。 |
| 青峰の場合 |
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「お前を寄越せ」 「は?」 「お菓子とか、イタズラとかいらねーから。寄越せ」 尊大に言われては眉間に皺を寄せる。 「意味不明ですよ、青峰さん」 「あ、けど。生クリームプレイとか面白そうだな」 「食べ物を粗末にする人とはお付き合いできません。お別れしましょう」 真顔で言われて 「ごめんなさい」 と深々と頭を下げる。 「で、何よ。突然」 眉間に深い皺を刻んでが問う。 「今日は、ハロウィンだろう?」 「あー、そうね。じゃあ、青峰くん。トリック・オア・トリート」 「へ?」 「お菓子頂戴。でないといたずらしちゃうぞー」 「おー、してみろよ。お菓子なんて持ち歩いてねーし」 挑発するように青峰が言う。 は口角を上げて、青峰の胸倉を掴んで顔を引き寄せた。 「では」 そう言って彼女は青峰にキスをした。彼の期待を裏切るように、おでこに。 「ちょ、場所ちげーぞ」 「何言ってるの。イタズラでしょ?」 彼女は勝ち誇ったように言う。 「んじゃ、本番」 そう言って青峰はそのままの後頭部を抑えて、唇を重ねる。 唇が離れたときには、は立てずに青峰に縋っていた。 「イタズラってのは、こうするんだよ」 「さっき、本番..て言った」 負けずに言い返すを青峰は喉の奥で笑う。 「ばーか。本番はこれからだよ。続きは、うちでだ」 低く艶のある声で言われてはぶるりと震え、青峰にしがみついた。 |
| 緑間の場合 |
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「トリック・オア・トリート」 が言う。 一瞬面食らった緑間だったが苦笑して鞄の中から飴を取り出した。 「これでいいか?」 「わ、凄い!持ってたんだ」 嬉しそうに彼女はそれを受け取って口の中に放り込んだ。 ニコニコと飴を口の中で転がしているに緑間は目を細めたが、同時にイタズラ心がわく。 「」 「なに?」 「トリック・オア・トリート」 「...へ?」 「お菓子をくれないのだったら、いたずらをするのだよ」 緑間の言葉には慌てて自分の鞄の中を探してみたが、見つからない。 「明日じゃ、だめ?」 首を傾げて言うは可愛らしくて思わず「仕方ないのだよ」と言いかけてそこは留まった。 「では、いたずらだな」 そう言って緑間がの唇を塞ぐ。 唇が離れたとき、「あれ?」とが緑間を見上げた。 「これか?」 そう言ってベッと出した緑間の舌の上には、先ほどまでの口の中を転がっていた飴が乗っている。 「あ、取ったー!緑間くん、酷い」 が言うと緑間は苦笑し 「では、返すか?」 という。 彼女は暫く悩んで「...うん」と頷いた。 |
| 紫原の場合 |
| 「ちん!」 「はい、どうぞ」 何も言わないのに出てきたお菓子に紫原は目を輝かせた。 「わ、こんなに良いの?」 「うん。絶対に言われると思ってたし」 そう言ってが苦笑した。 紫原はが用意した菓子をペロリと平らげた。 「じゃあ、トリック・オア・トリート」 紫原が言う。 「今トリートしたじゃない」 が驚いて言うと、 「一番美味しい甘いの貰ってない」 と紫原が言う。 「へ?何、それ...」 が首を傾げる。 紫原は笑顔で目の前に居るを指差した。 「え、まさか...」 紫原はの腕を掴んでぐっと引き寄せる。 そのままひょいと自分の膝の上に載せて彼女の後頭部に手を添えた。 「あの、さっきのお菓子は?」 「美味しかったよ。でもね」 そう言ってに唇を寄せる。 触れる寸前に「いただきます」と呟き、紫原は存分に彼女を味わった。 |
| 赤司の場合 |
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「君、トリック・オア・トリック」 「...ごめん、もう1回。聞き間違えかなぁ」 「トリック・オア・トリック、と言ったんだけど?」 赤司が愉快そうにを見つめていう。 「あの...選択肢がひとつしかないんですけどー」 が訴えると 「何を言うのかな?イタズラを『される』のと『する』のが選べるよ」 赤司が返す。 「えーと。どちらもわたしに利がないようなー」 「そうかい?僕はどちらでも美味しいんだけど...」 「仮に、わたしが赤司くんにいたずらをしても美味しいの?」 が問うと彼は頷いた。 「だって、僕もイタズラし返すからね」 と言われては遠い目をした。 「わたしがイタズラをされて、し返すという順番は?」 が聞いてみた。 「へえ、君にそんな体力があるなんて思えないけど。そっちも面白そうだね」 本当に愉快そうに赤司が言う。 「ごめん、具体的にイタズラの内容を伺っても?」 分かっているような気がするけど、聞いてみた。 「言うよりも、してしまう方がいいから。イタズラをしてみせてあげるよ」 ぐいとを引き寄せ、赤司は笑う。 は諦めたように目を瞑り、赤司のイタズラを受け入れることにした。 |
桜風
12.10.31
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