Sweet Home





今の時間を確認したディアッカは深い溜息を吐いた。

「ったく...」

こんな時間まで残る羽目に陥ったその原因を作った後輩を思い浮かべて悪態をつきつつ、駆けて基地を後にした。


車を飛ばして自宅に着く。

電気がまだ点いている。いや、自分がいないときには寝るときもリビングの電気だけは点けておくようにと口をすっぱく言っているので彼女はそれを守っているだけだろう。

鍵をあけて「ただいま」と口に出してみた。

この時間なら普通は寝ている。

たまに起きている時はあるが、ここ最近眠りが浅いと言っていた。

体調が悪いのかと聞くと自覚は無いと返される。

原因が良く分からないことのようだが、そうなると解決する手伝いが出来ないのでなるべく一緒にいることはしようと思っていた。

数日前から基地に泊り込みだったが、やっと自宅に帰れる今日に限って中々帰れないし。

さっきだって、ディアッカの苛立ちに気がついたイザークが気を利かせて帰らせてくれたから今の時間に帰れたのであって、そうでなければまだ基地の中だっただろう。

リビングに足を踏み入れる。

テーブルの上には今日の夕飯が用意してあった。

本来なら一緒に食事が取れる時間に帰れていたのだ。だから夕飯は用意していてくれと自分が言ったのに...

溜息を吐いてソファに腰掛けようとして「わぁ」と思わず飛びずさる。

よほど疲れているんだな、と自分を分析した。

寝息が聞こえていなかったらしく、もう少しでディアッカは自分の最愛の人、を敷いて座るところだった。

久しぶりに目にするの寝顔を覗き込む。

眉間に皺が寄っている。

何か怖い夢でも見てるのだろうか...

起こすべきか、それとも寝かしておくべきか...



とりあえず名を呼んでみた。

これで起きなかったらベッドまで運ぼうと思ったのだ。


残念ながらは目を覚まさなかった。多少は深く眠れているのだろうか。

彼女をそっと抱き上げる。

の体温は久しぶりだ。匂いも。

「あー...もしかして、今のオレってもの凄く欲求不満?」

久しぶりにに触れたことに思うところがあり、思わずそれを自分で茶化す。

寝室に入ってをベッドに寝かした。

顔にかかる髪をそっと避けてやり顔を覗きこむ。

「今日はゆっくり寝ろよ」

そう言ってディアッカはにキスをしてそっと離れ、リビングに戻って彼女が用意してくれた夕飯を食べることにした。基地で多少腹に入れたが、彼女の用意してくれたこれはそれとは別物だ。



「おはよう」

すぐ傍で声が聞こえてディアッカは視線を向けた。

隣で寝ているがこちらをじっと見ている。

「おはよう」とディアッカが返すとは目を細めた。

、良く寝れた?」

「うん、ディアのお陰」

嬉しそうに返すに「それは良かった」と返す。

「あ..そうだ。おかえりなさい」

昨晩帰って来たがは「おかえりなさい」を言っていない。

「ただいま」

少しまだ眠たそうなの瞼にキスをして彼女を抱きしめる。

「起きなくて良いの?時間は大丈夫?」

「今日は非番。ゆっくりできるんだ」

「じゃあ、二度寝しようか」

が言うとディアッカは少し考えた仕草をして「寝かさない」と言ってニッと笑った。






前に書いたイザークの話をディアッカで書こうとして、「これはディアッカじゃないな」とイザークになりました。
そして、その逆のシチュエーション(?)はディアッカに。
拙宅ではありがちですが、イザークの心情はディアッカが察知し、ディアッカの心情はイザークが察知します。
ビバ、マブダチ!!


桜風
11.03.27


ブラウザバックでお戻りください