| エターナルに着艦したときにはは半泣きだった。 「そんなに怖かったのか?」 「怖いって言ってたでしょ!」 そんな喧嘩をしながらコックピットから降りてきた。 「!」 顔を上げるとそこにはピンクの髪のラクスが来ていた。 「ラクス!」 も手を挙げて応える。イザークは首を傾げる。 はラクス・クラインのファンだと言った。けど、どうも知り合いのようだ。 「ごめんなさい、お手を煩わせてしまって...」 の手を取ってが言う。 「良いよ、隊長の決定だから」 そんな会話をしているとディアッカがやってきた。 「何だ、来たのか」 イザークが呟く。 「来るって言ってたじゃない」 イザークの呟きにが反応する。 「取り敢えず着替えて治療したいから。更衣室か何か貸してくれない?」 の言葉にラクスが頷いてを案内していった。 イザークは何となく手持ち無沙汰になって周囲を見渡した。 ふと、見たことのある人物が目に入る。カメラを持ってこっちを見ていた。 「何?ってラクス嬢と知り合いだったの?」 「さあ?けど、そんな感じだったな」 そう言ってイザークは溜息を吐き再び周囲を見渡す。 「呼びつけておいて迎え出ないとは何てヤツだ!」 何だか変なところで怒っている。 ディアッカは溜息を吐いた。またか... 周囲を見渡して、ある人物と目が合ってそれが止まる。 「ミリィ...」 やっぱり、乗っていた。イヤな予感として胸に過ぎったそれが当たってしまった。 少しぎこちなくミリィに向かって一歩近づく。 「よお」と軽く手を挙げてみる。 ミリィは一瞬目を逸らして「久しぶり」とぶっきらぼうに言う。 ディアッカは苦笑した。 イザークはそんな2人を尻目にエターナルの艦内に向かって足を向ける。 「乗ってるのかな、ってちょっとだけ思った」 ドックの隅に移動してディアッカが口を開く。 「そ?」 そっけない返事にまたしても苦笑いが込み上げる。 何だか少し挫けそう... 「元気そうで安心したよ。けど、報道カメラマンしてたんじゃ...?」 「してたわよ。わたしは皆が好きで写真撮りたかったの。けど、それが出来なくなっちゃったんだもん。それを守りたいって思ったから、戻ってきちゃったの」 「そっか...」 会話が続かない。 「アンタは、何で来たの?アスランが呼んだのってあの女の人でしょ?」 そう言われて頷く。 「イザーク、止めないといけないからな」 軽い口調でそう応えた。ミリィは首を傾げる。 「アスランを殴るんだって言ってたから。ちょっと、よその艦に迷惑かけないほうが良いだろう?」 肩を竦めて言う。 「じゃあ、行った方が良いんじゃないの?イザークさん、居ないわよ?」 ミリィに言われてディアッカが振り返る。 あ、本当だ。 「ほら、行きなさいよ」 愛想なく言われてディアッカは苦笑をもらす。 「あのさ、ひとつ言って良いか?」 にこりと微笑む。 「な、何よ!」 少し怯んでミリィが返す。 「俺、リベンジするつもりだから。当分忙しいだろうからちょっと無理だけど。落ち着いたら、リベンジするから」 「は、はあ!?何言ってるのよ!」 明らかに動揺しているミリィにディアッカは満足げに笑う。 「じゃ!」と軽く言ってその場を去ろうとしたディアッカに「待ちなさいよ!」とミリィが声を掛けた。 振り返ると何やらメモらしきものを書いている。 書き終わったそれをディアッカに押し付けてきた。 「何?」 「アドレス。仕方ないから、これだけは教えてあげる。あとは、自力で頑張ることね」 そう言ってミリィは駆けていった。 ディアッカはその手に握っている紙片を見つめて頬を緩める。 最後の休暇中ににアドバイスされたとおりリベンジをすることを決めていた。 けど、それならまずミリィの連絡先をどうにかして手に入れなければ、と思っていたのだ。 「あ、イザーク...」 此処へ来た目的を思い出してディアッカはドックを後にした。 取り敢えず、アスランの居場所を聞いて回れば良いだろう。適当に辺りをつけて艦内を歩く事にした。 |
桜風
08.7.5
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