| エターナルが救助したザフト兵のことで話があるとバルトフェルドに言われてイザークとディアッカが応じることにした。 「艦内を案内致しますわ」 ラクスに言われてはその言葉に甘えた。 「ニセモノが出てきたときにはビックリした。アスランに確認したらやっぱりニセモノだったし」 「まあ、はミーアとわたくしの違いが分かったんですか?お互い大きくなってからは一緒に過ごす時間は殆ど無かったのに」 驚いてラクスが問うと 「私、昔から勘は良いから」 そう言って笑った。 通路を歩いていると「こんにちは」と声を掛けられて振り返る。 オーブの軍服を来た少女がカメラを携えて立っていた。 「こんにちは。オーブの方?」 彼女は頷き、 「ミリアリア・ハウって言います」 「...あ!ミリィ!!」 手を叩いてが言う。ミリィは目を丸くした。 「ああ、ごめんなさい。あなたのお話をとある人物、って言っても想像つくでしょうけど。彼から聞いてたから。私は・。ザフトでドクターをしてます。ディアッカと同じ年で同期」 そう言って手を差し出した。 ミリィは慌てて握手を交わす。 「あの、写真を撮らせていただいてもいいですか?」 突然言われて今度はが目を丸くする。 「撮ってもいいことないわよ」 「そんなことないです。というか、私が見たこの戦争を写真に収めたいって思ったんです。あの...」 「じゃあ、いいわよ。ラクスと一緒でもいいかしら?」 に言われてミリィは快諾する。 2人の並んだ姿を写真に収める。 「今度送りますね。えーと、メールのアドレスとか...」 そう聞かれては天井を見上げて 「軍の、はマズイわよね。私、レクイエムの件で家がなくなっちゃったのよ。なので、今のところ住所も不定。えー...イヤだったら断って。ディアッカに送りつけてくれるときっと私の元に届くのよね。イザーク経由とか本人からとか」 ミリィは苦笑いを浮かべる。本当に聞いているんだ。 「いいですよ。さっき私のアドレス教えましたから。今更です」 はっきり言うミリィに何だか好感を持つ。 「ねえ、もし良かったら貴女の連絡先、私にも教えてくれないかしら?こっちのアドレスが用意できたら連絡入れるから」 「ええ、喜んで」 「ラクスのは?」 が聞くと 「わたくしですか?わたくしはオーブ政府に連絡を入れてくだされば伝わりますわ」 政府...ザフト並みにマズイのでは...? はそう思う。 「あ、若しくはアスランでも良いと思います。彼もオーブに降りるでしょうから」 「じゃあ、後で聞いておく..や、ディアッカが聞くか」 少し投げやり気味には呟いた。「はい、これ」とメモにアドレスを書いたミリィがそれをくれる。 「ありがとう」 丁寧に畳んでそれを胸ポケットに仕舞う。 その後、場所を食堂に移して3人は話をして盛り上がっていた。の同期も何人かいるお陰で中々賑やかだ。 「声、掛けづらいな...」 困ったな、とイザークが呟く。 「つか、掛けないと。おい、」 ディアッカに声を掛けられて振り返る。 「何?」 「がシャトルで来るようになってるから。それに乗って帰るぞ。ボルテールにも命令が入ったらしいんだ」 「はいはーい」と言いながらは立ち上がる。 「帰りはグフに乗らなくて良いんだね。良かったー!」 嬉しそうにが言い、 「そんなにイヤなのか?」 とイザークは首を傾げながら聞いている。 「仲が良いのね」 見送ろうとドックに一緒向かっているミリィが呟いた。 「まあ、アイツら恋人同士だしな。イザークがに甘いから喧嘩も殆どないんだと」 ディアッカが言うと「ふーん」とミリィが呟く。 先の停戦後に数回顔を合わせたことがあったが、イザークってが一緒にいると全然印象が変わる。 ドックに着くとシャトルに乗ってきたがラクスを目にして突進してくる。 「、久しぶりだな」 隣にいるアスランは眼中にないようだ。アスランが脱走したという噂を聞いたときにはあれだけ心配したというのに。 「ねえ、私のフリーダムは!?」 ラクスは首を傾げる。 「貴女が、良く知らないけど誰かに渡したやつよ!これじゃないやつ!!」 今ドックにあるフリーダムを指差して言う。 「あれは、壊れましたの」 ラクスの言葉には 「私のフリーダムが壊れた!?」 と素っ頓狂な声を出す。かなりショックを受けたようだ。 「私の、って?」 ミリィがに聞く。 「はあの青いのの、開発チームにいたの。だから、一方ならぬ思いを注いでたんじゃないかな?量産タイプのものじゃなかったし。あの子、MSが好きなのよ。最初はフリーダムだっけ?の生産に反対してたんだけど、自分がそれに携わっちゃうと情が沸いたのかもしれないわね。だから、ラクスがアレを誰かに渡したっていうのを聞いて『何でジャスティスを渡さなかったのよ!』と騒いでたわ」 苦笑いを浮かべながらが応える。「ふーん、」と言いながらに向かってシャッターを切った。 「よお、」 同期の人物がいたらしくに声を掛けてきていた。ついでに、整備について2、3聞いているようだ。 項垂れながらも的確な整備法を口にするに周囲のメカニックは真剣に耳を傾けている。 「、帰らないと」 が声を掛けると憔悴しきった表情で 「そうね。で、今回うちが引き取るザフト兵って?」 の言葉にディアッカが反応して連れて帰るザフト兵の事についてと打ち合わせを始めた。 「どういうこと?」 「エターナルは、オーブに降りるだろう?だから、ザフト兵はボルテールにつれて帰る。MIAで地球に降りたいならばそうすれば良いが、そうでない者もいるからな」 イザークの言葉には納得した。 帰らないとMIAで下手したら脱走兵扱いだ。ディアッカが以前そうだった。 連れて帰るザフト兵の中にさっき治療した少年と少女もいた。 「じゃ、帰ろうか」 が声を掛けてきては「はーい」と返事をする。 「じゃあね、ラクス。また...」 「ええ、また。今度はもっとゆっくりお話したいですわ」 「ミリィも。連絡入れるから」 「楽しみにしてるわ」 「ー。急げー」 中からが声を掛けてくる。 慌ててシャトル内に入る。 イザークが先行し、ディアッカがシャトルの後ろに着く。 3機はボルテールに向かって行った。 C.E.74。 プラントとオーブ政府による和平条約の調印がなされた。 今度こそ、世界が平和に向かって歩み出した。 |
桜風
08.8.2
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