| ワイとは初詣に行こうって約束をしとった。 ワイは少し早めに家を出て待ち合わせ場所に着いた。 ちょお、はよ着きすぎたかと思うてたら 「千堂君!」 て声が聞こえた。 見ると振袖姿のがこっちに来てた。 着慣れとらんからか、歩き方がぎこちないんやけど、それもひっくるめてもの凄く、可愛いんやけど? 擦れ違う男共が振り返る。 ワイは慌てての元へ走った。 「明けましておめでとさん。なんや。めっちゃ可愛いで」 「あ、明けましておめでとう。えーっと、ありがとう」 は俯いて赤くなる。ホンマ可愛いわ。 と手を繋いで神社を目指す。が歩き難そうやからいつもよりゆっくり歩くけど、こういうのんびりした感じも悪くないって思った。 人ごみの流れに任せて参道から境内に辿り着いた。 賽銭を投げて手を合わす。 ワイは信心篤いわけや無いし、まあ、1年の挨拶に来た程度のもんや。 今年も宜しゅう、と神さんに挨拶を済ませてちらりと隣でお参りしているを見ると眉を寄せて真剣な顔をして手を合わせとる。 邪魔をしたらアカンからワイも手を合わせた格好のままでのお参りが終わるのを待った。 「千堂君、おみくじ引こう?」 がそう言うからおみくじを引くことにした。 先にが引いて開けると 「うわぁ、大吉!やったあ!!」 「ほな、ワイも。...あぁ?!」 ワイは...大凶。何やの?普通こんな悪いの入れるんか?!何や、落ち込んできたわ... 「千堂君?大凶...。中身読んだ?じゃあ、それ頂戴」 そう言ってがワイのおみくじを取った。 「ちょお、それ大凶やで?」 「そう。だから、私の大吉と合わせて結べば『吉』になるでしょ?半分こになるよ」 「せやけど、は折角の大吉や。吉になったら損やろ?」 「ううん、私は千堂君と一緒に居るといつでも大吉だよ?」 うわぁ。めっさ嬉しいこと言ってくれるわ。さっきの大凶って嘘や。ワイ、今もの凄う幸せや。 ワイはが壊れん程度に力いっぱい抱きしめた。 「ちょっと、千堂君。着物が崩れちゃうよ」 抱きしめた腕を緩めての顔を見ながら 「のお陰で今年もええ年になりそうやわ」 て言うたら、は目をぱちくりさせたあと、優しく笑った。 「私も、千堂君のお陰でいい年になるよ。今年も宜しく!」 |
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