Green1





色にはそれぞれイメージがある。

赤。情熱とか、炎とか勢いのあるイメージ。

青。赤とは反対で静かで、水。落ち着いているイメージ。

黄。太陽や、光。明るく眩しいイメージ。

緑。私にとっては好きでも嫌いでもなかった、私たちの住んでいるこの星からどんどん減っていってる色。一般的には癒しとかそういうイメージをもたれているって聞いたことがある。



そしてそれは、今、私の心の中いっぱいに広がっている色。



スカッとすると言われて貰ったチケット。

それを手にしたとき、私、の人生は変わった。


人生何度目かの失恋経験を得た。
今回、付き合った彼のことが本当に好きで好きで。
尽くして尽くして尽くしまくったら、振られた。

正確には私は浮気相手だったらしい。

「お前、何か重い。遊びで付き合ってやってたのに、ここまでされるとウザイ」

お前は何様だぁ!?

私は彼の頬を思いっきりグーで殴りつけた。

...という想像をした。

実際は、去って行く彼の背中を呆然と見送っていたんだけど。

鬱々と日常を過ごしていたら友人が一枚のチケットを差し出してきた。

「見ておいで。スカッとするから!」

そう言われて手にしたチケットは、何とボクシングのチケットだった。

そういえば、この子、格闘技好きだって言ってたよなぁ...

周りからは『格闘バカ』って言われているくらいそれらに詳しい。

以前の私なら、きっと断っていたと思う。だって、格闘技に魅力を感じないから。

でも、スカッとすると聞いた今、是非とも行きたいと思った。

「ありがとう!」


初めて行った後楽園ホール。

人がたくさん居た。

ホールの前にはポスターが貼ってあり、『死刑執行』っていうタイトルがついてる。

何とも重々しいタイトルだこと。

ホールに入るとそこには人がたくさん居て、ボクシングってこんなに人気のあるものなんだ...って思った。


そして、試合が始まった。

正直、どっちが勝ってもいいやって思って試合を見てた。

ただ、あの殴られている方が私の元彼って思いながら見るとスッキリするだろうってそう思っていた。

でも、いつの間にか、殴られている方を応援していた。

何だか、一生懸命でまっすぐで。

闘うってどういうコトかを教えてくれてた。

試合は、結局殴られていた人のほうが負けちゃったけど、でも、感動をくれた。

その試合の帰り、私は涙を流しながら帰った。

朝起きると、私の中の色んなことがスッキリしていた。

あの挑戦者の人は、どんな人なんだろう?

ただ何となく試合を見ていた自分がちょっと悔しい。




どうしても、キム兄さんといえば『死刑執行』となってしまいます。
一郎さんといえば、アーニー戦というように。
でも、実際。
ボクシングを好きでは無い人が見て、
ボクシングは楽しめるものなのでしょうか??


桜風
06.10.10


ブラウザバックでお戻りください。