| Red3 |
| ある日、千堂の通う『なにわ拳闘会』にがやってきた。 「こんにちは...」 びくびくしながらドアを開けた女性に休憩をしていた練習生などは一斉に振り返る。 (うわ、怖...) 「どうしたんや、お嬢ちゃん」 人のよさそうな笑顔を浮かべた人が居た。 「あの、千堂くん居ますか?」 「千堂のファンか?あー、アカンな。例外は認めれんのんやわ。せっかく来てくれたのに、悪いんやけど...」 「はぁ...」 とにかく会えないのか、と諦めて帰ろうとしたとき 「やっぱりか。声が聞こえた気がしたんや。こんな所までよう来たな。何かあったんか?」 と、奥から声がした。 「あ。千堂くん」 「千堂、知り合いなんか?」 「春に隣に越して来たんや、柳岡はん。いうんや」 「何や、知り合いならそう言えばええのに。千堂に用があるみたいやで」 「ほいで?何や?用があって来たんやろ?」 「うん、今日は一緒に帰ろう?」 「は?!」 「じゃ、外で待ってるから」 「ちょ、ちょお待て。中におってもええから。そんなことよりも、どうしたんや、突然」 突然のの言葉に千堂は混乱した。 「うん、最近さ。誰かの視線を感じるのよ」 「気のせいちゃうん?」 「そっかなー?気のせいかなー??郵便受けを無理やりこじ開けようとした形跡も最近あったし。あ、でもその後にもっと複雑なのに鍵を変えたからそれは大丈夫かな?時々ドアをノックされて、のぞき穴から見ると配達やさんじゃない知らない人が立ってたり。はたまた無言電話が続いたり...」 「ちょお、待て!それってストーカーいうんやないか?!」 「うん、たぶん」 「『たぶん』やない!確実やろ!何でもっと早う相談せんかったんや!?」 「いや。この間、下着ドロボーの件でお世話になったばっかりだし。その前はしつこい勧誘の人を追い払ってくれたし...そんなしょっちゅう、ねえ?」 千堂は大げさに天を仰いだ。 「あのな、自分の命がかかっとるんやろ?!何遠慮してんのや!...柳岡はん」 を怒った後、柳岡を振り返る。 「ああ、ええで。ちゃんと送ってあげろや。今日の練習メニューも一通り終わっとるんやろ?」 「おおきに。、ちょお待っとけよ」 そう言って奥へと向かった。 「まあ、ゆっくりすればいええよ。千堂も好きに使ったって構わんしな?でも世の中物騒やから、気をつけんとアカンで?お嬢ちゃんみたいなのは特にな?」 そう言って柳岡も去っていった。 少しして千堂が戻ってきた。 「千堂くん、髪乾いてないよ?」 「ええんや、すぐに乾くし。ほな、帰ろうか」 そう言ってジムから出て行った。 もそれを追いかけ 「ありがとうございました」 と一度ジムを向いて深々と頭を下げて千堂の後を追った。 「ねえ、千堂くん。好きな色って何色?」 が道すがら聞いてきた。 「好きな色?黒か、赤やな。赤。うん、赤がええ。どないしたんや?」 「そっかー。情熱の赤だね?オッケー」 「で、何や?」 「うん、了解!」 全く自分の疑問に答える気の無いに千堂はこれ以上深く追求する気は起きなかった。 さて、件のストーカーだが。 以前の下着ドロボーをやったのと同一人物だった。 そのとき、千堂は(千堂的に)ちょっと注意して終わらせてやったのだが、今回はもう少し本気で注意をしておいた。 「ワイの女に2度もちょっかい出すっちゅうのは、どうなるか分かっとるんやな?」 と、千堂に殺気を込められて睨まれた犯人が、本気で泣いて詫びを入れたのは言うまでも無い。 |
ヒロインのトラブル体質がここに! やっと出てきましたね。 てか、大変な子ねぇ(苦笑) 桜風 06.5.13 |
ブラウザバックでお戻りください