| 「―――ってなことがあったんや。ほんで、柳岡はんが、...何やの、。」 話を止めて突然彼が聞いてきた。 『何やの?』って言われても、こっちが「何やの?」状態なんだけど...。 「何が?」 とりあえず聞いてみる。 「何がって。さっきからニヤニヤして。」 「お願い、せめて『ニコニコ』って表現して。」 「それやったら。...さっきから『ニコニコ』してどないしたんや、。」 自覚は無かったけど、どうやら私の顔がにやけていたらしい。 「んー。千堂君ってさ、向日葵みたいだなって思って。」 「向日葵ってあの向日葵か?ガキんとき学校で育てて種が食えるアレやろ?」 「そう、ソレ。あー、千堂君も種食べたことあるんだ。私も小学生の頃、クラスの男子が食べてたな。」 「まあ、そんな事はどうでもええわ。で、何でいきなり向日葵やの?」 彼は私の喩えに興味を持ってしまったらしい。 私が黙っていても彼は話さずに私の言葉を待っている。 私としてはさっきの話の続きで柳岡さんが何て言ったかという方が気になる。 困ったな、恥ずかしいんだけど...。 見逃してくれそうもない。 私は諦めて口を開いた。 「向日葵って太陽みたいでしょ?でも、太陽ほどきつくない。そうだな、小さなお日様って感じがしない?千堂君の笑顔って、その...。小さなお日様って言うか、大らかで暖かいの。 だから千堂君は向日葵みたいだなって。」 「お、おおきに、。」 彼は人差し指で頬をぽりぽり掻きながら言った。ほんのちょっと顔も赤い。 さすがにこんな恥ずかしい事だなんて思ってなかったんだろな。 私だって、恥ずかしくて本人には言いたくなかったのに。 私も彼も黙り込んでいたけど、やがて彼が口を開き 「えっと、さっきの話の続きやけど、柳岡はんが言うには―――」 と話を再開した。 さっきよりも少し早口で顔も赤い。 好きな花を誰かに聞かれたらこう答えよう。 「時々赤くなる向日葵です。」 |
久し振りの千堂というのにも拘わらず、
相変わらず短いものとなってしまいました...
千堂のイメージって向日葵なんですけど、皆さんはどうなんですかね?
桜風
04.7.13
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