夜のロードワークを済ませて部屋に戻ると机の上においていた携帯が光っていた。
電話かメールがあったのだろうか...
開けると簡潔に日時と場所が書いてあった。
12月24日 18時
...なんだこれ?
「」
差出人があいつの悪友だから何か知っているかと思って声をかけてみた。
「うん、不思議メールが入ってるね」と真顔で振り返る。その手には携帯。
「宮原から何か聞いてないのか?」
「たぶん、これから説明があると思う」
ああ...そういうヤツだよな、宮原って。
翌朝、ロード中にから聞いた。昨晩の宮原のメールの内容。
「クリスマスパーティだって」
「は?」
やはり唐突だ。
「何でまた...」
「その日、ご両親が旅行でいないらしく。そして、暇なので遊びに来いという司令らしいよ。私らも暇だろうし」
「は?なんで暇なんだよ」
「私もそれを聞いたら『あら?ご予定でもありまして?』って返された」
まあ、確かに...
「で?クリスマスパーティって、何するんだ?」
「プレゼント交換会。予算は皆大人なので3000円程度だそうです」
「『大人』だから3000円って...」
「ケーキとか料理とか会場の飾りつけは自分がするからって」
「会場の飾りつけ?」
「やる気満々みたい」
みたいだな...
溜息を吐くとが苦笑した。
「ま、いいじゃん。減量のことは考えなくて良いよね。まあ、一応目を光らせるから」
『目を光らせる』...?
「前日から泊り込みしてお手伝い班を任命されました」
敬礼をしてが言う。
「ま、頑張れ」
『大人だから3000円』。
宮原がそういったらしいが、その理屈は何だ?というか、俺とと宮原の3人で?
女ばっかりじゃないか。
だったらそういうものを選ばなきゃならない..よな。
何を選んでも文句を言われるんだろうけど...
商店街を何となく歩いていた。もうちょっと足を伸ばそうとは思うけど、何となく何を選ぶか傾向だけでも決められたらと思って見ておくことにした。
「おー、宮田」
声を掛けられて振り返る。
「ああ、木村さん」
会釈をすると「おう」と返された。
「珍しいな、お前がここら辺をプラプラしてるなんて」
店先でエプロンをしてる木村さんが腰に手を当てて苦笑する。
「まあ...」と曖昧に濁すと少し驚いたようにして、また苦笑。
「ま、いいけどよ。そいや、そろそろイルミネーションだな」
「木村さん、そういうイベント事好きそうですよね」
「『好き』ってワケじゃないけど、まあ、頭に浮かぶよな」
肩を竦めて「でしょうね」と返す。
軽く挨拶をしてその場を去ろうとして、足が止まった。
「木村さん」
「どうした?」
「木村さんと同年代の女の子って、何もらって喜びます?」
「お?宮田にも彼女ができたかー!赤飯だな。ちゃんに連絡入れなきゃな!」
ポケットから携帯を取り出して言う木村さんを「はいはい」と適当に流しておいた。
まあ、そんなことを言われることを覚悟して聞いてみたんだし。
「じゃ、失礼します」
からかいがうまく行っていないと気が付いた木村さんは軽く舌打ちをして「うちの花でも買ってプレゼントしろよ」と声をかけてきた。
軽く手を上げて適当に返して商店街を後にする。
花、か...
そういや、クリスマスやってないことない?
そう思って書いてみた。
この連載(?)を始めて随分経つのにねー...
しかも、続きます。
凄い半端なところですけどね(苦笑)
桜風
10.11.20
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