| 「はさ、人物は撮らないんだよね?」 不意にそう聞かれて 「うん」 と頷く。 「ただし、は除く」 と付け加えると 「私も『人物』だと思うんだけど...」 とどこか腑に落ちないと言うように彼女は呟く。 「それは、魅力的ということよ」 「それは、どうも...」 久しぶりに2人で出かけて映画を見に行った。 ドカーンと派手なアクションでかなりスカッとした。 「んで、突然どうしたの?」 が写真の話を振ることはほとんどない。 「先月なんだけどね」 そういって話し始める。 少し意外だなと思った。 「って星に興味あったの?」 そう問うと彼女は苦笑いを浮かべる。 「んー、星と言うよりも、流れ星が見れるならみてみたいと思ったからね」 「へー、そうなんだ?んで、いたく感動したんだ?」 「感動..かな?うん、感動かもね」 苦笑してが頷く。 「珍しいじゃない。乙女チック」 「乙女ですからー」 私の言葉には笑って頷く。 「んで?撮れって?」 「ううん。何で撮らないのかなって」 「んー、何でだろうね」 首を傾げたと同じ方向に首を傾げる。 「特殊な機材が要るからかな?」 「そうなの?」 「まあねー。本気で撮りたかったらね。何となくでなら、たぶん、私の持ってる装備で十分だと思う」 「奥が深いのねぇ」 感心したようにが言う。 「まあねー」 「は、それを本気にしないの?」 「それ?」 「写真を撮ること」 今の私はアマプロ。半端と言えば半端。 でも、これで生活していくのも考え物。元々そんなビジョンを掲げて始めたものではないから。 「保留中」 そう返した。 悪くないと思う反面、趣味のままの方がいいような気もしている。 「そっか...ところで、写真はさておき。今月も流星群があるみたいなの」 「へー。流星群も忙しいねー」 そう返すとは「ホントにね」と笑う。 「一緒にみない?一郎が付き合ってくれるから、安全はたぶん保証できる」 「どこかに行くの?」 「近所の河原。家からも見えるだろうけど、河原の方が空が広いから」 「寒いねー。防寒しっかりしなきゃね!」 そう返すとが頷いた。 「願い事も用意しとかなきゃ」 「早口言葉の練習もね」 笑ってが付け加える。 私は初めて目にした流星群に目を奪われ、ついでに、心も奪われた。 追いかけてみたくなった。 遠い遠い彼方にあるその光の時間を。 「バイト増やすか」 「ん?なんか言ったか?」 空を見上げすぎて首が痛くなったとぼやいている宮田君が聞き返す。 「ううん、圧倒されたなーって思って。やっぱ、人よりも全然魅力的」 「ま、この間のより、今日の方が星はたくさん流れたけどな。、前を見ろって。こけるぞ」 少し前を歩きながら空を見上げているに宮田君が声をかける。 「大丈夫!」 自信満々にが言う。 「こけるね」 「だろ?」 宮田君とそう言葉を交わしたその数秒後、 「わぁ!」 「だから!」 がバランスを崩し、宮田君がとっさに手を伸ばして彼女の体を支える。 こっちもこっちでみていて飽きない、相変わらずの面白いものだった。 |
双子座流星群の極大日は先日過ぎちゃいましたが...
宮田兄妹と流星群見た宮原さん。
なんかちょっと目覚めました。
桜風
12.12.15
ブラウザバックでお戻りください