雪やこんこん






 「なー、明日雪だってよ」

天気予報を見ながら台所にいるに声をかける。

「ん?」

「雪」

「ほんと?積もるのかな...」

「みたい」

「んー、わかった」

面倒くさそうにが返す。

「学校?」

「春休み」

は振り返ってにっと笑う。

「はやいなー」

「うん。早い子は2月頭からだよ」

は?」

「試験が最後まであったから今日から」

「あ、そ」

大学生って楽なんだな...


翌朝、起きてカーテンを開けると白い世界が広がっていた。

日が昇る前だけど、街灯を反射させた雪のおかげでいつもよりも明るく見える。

けど、ロードワークは危ないかもしれないな...

少し明るくなってから走ろうか...

起きてしまうと二度寝なるものができない俺は、仕方なくリビングに降りた。

誰もいないと寒いからあまり好きではない。

けど、リビングはすでに暖かくなっていた。

「父さんか?」

リビングのカーテンを開けてみると

「うおっ」

思わず声が漏れる。

「きもい...」

「あ、一郎おはよう」

鼻の頭を真っ赤にしたが満面の笑みでこちらを見た。

「何してんだよ」

庭に続くガラス戸をあけると外の冷たい空気がさっと家の中に入っていく。

思わずぶるりと震えた。

「見て見て」

弾んだ声でいうの視線につられてそれらを見た。

「サバト」

「黒魔術違う!」

真っ白な息を吐きながらそんな会話をする。

「何だよ、このスケープゴート」

「黒魔術じゃないって!だって、こんなドカ雪だよ?これは、雪だるまを作れという神の啓示」

「んな神様いるかよ。どっちかというと、黒魔術推奨の悪魔じゃねぇの?」

そう返して庭を見た。

「お前、いつからこれやってんの」

呆れていう。庭の雪がだいぶなくなっている。

「ん...と、起きてから?..って今何時?」

「いつも俺が起きる時間」

「わわっ、ロードは?」

「今は危ないだろうから、もうちょっと明るくなってからにするよ」

そう返すとはほっとしたように息を吐く。

「私も行くよ」

「ん」

そんな会話をして家に入ろうとすると

「ちょっと、一郎も手伝ってよ」

と呼び止められた。

「やだよ。怪しげな儀式に俺を巻き込むな。というか、は寒くないのか?」

「最初はめっちゃ寒かったけど、今はぽかぽか。すごく楽しい!」

そういって笑ったは子供のようだった。

「あ、そ。風邪ひくなよ」

そういってガラス戸を閉めると庭でがぶつぶつ文句を言っているのが少しだけ漏れ聞こえた。

...これは、朝のロードワークはまともに終わらないかもな。

とりあえず、コーヒーでも飲むか。

家の外の空気に触れながらと話をしていたから体が随分と冷えてしまった。




ここ最近ドカ雪が多かったので、雪遊びする宮田兄妹が書きたくなったんです。
ええ、宮田兄妹で。
来月も雪ネタです。
3月は最後の雪がふるから、大丈夫だよ..ね?


桜風
13.2.16


ブラウザバックでお戻りください