| 文化祭の準備をしていた一たちは悠里との衣装も用意しようと話していた。 は最初から裏方に徹するといっていたのでサイズを測ったりしなかったし、悠里は教師であるが、クラスXの仲間だからということを思い立ったのだ。 が、今更サイズを聞くことは出来ない。 一、悟郎、清春、瞬が見た目で話をしていたところ、九影がやってきた。 彼は話を聞いて、悠里はひと腕サイズだと言ったのだ。 新しい!と一たちは甚く感動した。 「ってことは、体の大きさから言ってオレがL。えーと、11号?」 「じゃあ、オレ様がMで9号だな」 「それなら、ゴロちゃんがSの7号だね」 そんな打ち合わせをしていたら悠里が教室にやってきた。 「んじゃ、まずはゴロちゃんからね」 そう言いながら悟郎が悠里に抱きつく。 何事かと驚いているうちに清春、一にも抱きつかれた。 測り終わったところで何故その3人が抱きついたかその理由を教えてもらった。 「あの、聞いてくれたら答えたんだけど...」 悠里がそういうが、 「見栄とか張るかもしんねェだろ?」 と清春に言われてぐっと詰まった。 確かに、その可能性は無きにしも非ず。 「それで、さんのも測りたいの?」 「うん!ちゃんもメイド服を着たらきっとポペラ可愛いでしょ?」 悟郎の言葉は否定しないが、本人が嫌がっていると思うのだが... 「でも、って本当に細いからな。あ、先生も協力してくれよ」 「...そうだな。先生は風門寺よりも小さいからSS..5号くらいを目安にするか」 瞬が賛成した。 「え、と。いいけど。直接聞いたほうが早いじゃないの?」 悠里の言葉はきっと正論だが、彼らはこうして測るのが楽しいから聞くはずがない。 先ほど衣笠に用があるからと言って教室を出て行ったが戻ってきた。 「、ちょっと動くなよ」 そう言って一がを抱きしめた。 「何の遊びでしょうか?」 取り敢えず動くなと言われたから動かずにそう聞いてみた。 「遊びではない。というか、草薙。明らかににはお前は大きすぎるだろう」 バインダーを持っていた瞬がそう言った。 「んー、やっぱそうだよな」と言いながら一が離れた。 「じゃあ、今度はオレ様だな。おい、ヘチャ。動くなよ」 そう言って今度は清春が抱きついてきた。 「流行ってんの?」 が問う。 何で順番に抱きつかれているのだろうか。 「やっぱ、骨と皮にはオレ様でも大きいな」 ムカついたので取り敢えず足を踏んでやった。 「イテェ!」と文句を言っているが、先に失礼なことを言ったのは清春だから謝る気は全くない。 「んじゃ、今度はゴロちゃんね」 そう言って悟郎も抱きついてきた。 でも、悟郎はしょっちゅうハグをしてくるから慣れたもんだ。気にならないから不思議だと思う。 「んー、ゴロちゃんでもちょっと大きいよね。んじゃ、センセ」 そう言って促された悠里が近づいてきた。 「待って、先生。どういうことですか?」 「えーと、ひと腕サイズらしいの」 「は!?」 が頓狂な声を上げたが、悠里はそのままを抱きしめた。 「うん、やはりそうだな。は5号、と」 そう言いながら瞬がメモをしている。 「ひと腕サイズって何?」 瞬に目を向けて言うと 「女の子の服の新しい単位だ」 と返された。 「ほら、俺のひと腕ってたぶん11号くらいだろう?」 それはどうだろう? 「んで、オレ様が9号」 「ゴロちゃん、7号!」 悟郎が挙手しながら応える。 「で、ゴロちゃんよりも小さいから先生が5号、と」 が言うと「お、さすがだな。物分りがいい!」と一が嬉しそうに言うが、「私のサイズは7号だよ。ブランドにも拠るけど」と彼らの認識を訂正した。 「...にゃ、にゃに〜〜〜!!」 悟郎がショックを受ける。 「そうか。は7号に訂正、と」 瞬が呟いて訂正線を引いている。 「先生もひと腕サイズを受けたんですか?」 「え、ええ...」 「サイズは合ってますか?」 「まあ、大体あってるかな?さんと一緒でブランドにも拠るけど」 悠里の答えを聞いて、肩を竦めた。 「で、何でサイズなんて要るの?」 が聞くと 「ま、まあ...今後のために」 と悟郎が誤魔化す。 さて、誰に迫ったら吐くだろうか... やはり、迫りやすい一か。 は取り敢えずこの場は引いて明日以降にでも一に聞いてみようと心に決めた。 |
桜風
08.8.29
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