Kaleidoscope 64





クリスマスという大きなイベントも成功させ、片付けも終わらせて生徒会室で休憩をしていると、

「そういえば、お前達は年末年始どうする予定だ?」

と一樹が問う。

「僕は昨年と同様に寮に残ろうと思います」

颯斗が言う。

翼も同じく居残り組となるそうだ。

月子は幼馴染と一緒に帰省しようと話をしているとか。

は?」

「実家には帰るなと昨日も姉から電話がありましたし、星月の家は今回はちょっとバタバタするかもしれないからと言われているので、居残り組になろうかな、と。陽日先生にはもう伝えています」

寮の管理は陽日が担当だ。

「そうか。よし」と頷き、一樹は月子に幼馴染と一緒に帰省するのはキャンセルするように言った。

生徒会で大晦日から3日の午後まで宿直を引き受けたと言うのだ。

「初耳ですね」

が言うと「ま、今初めて言ったからな。ちなみに、これは決定事項だ」と言われては月子を見た。

「分かりました」と月子が頷く。

良いのだろうか。帰る家があるなら帰っても良いのでは?生徒会が請け負ったと言うなら、颯斗と翼と自分の3人で宿直をすれば良い話しだし。

そう思ったが「私も仲間に入れてよ」と月子が苦笑した。

が何を思っているのか分かったようだ。

「けど...」

、これは『生徒会執行部』が引きうけたことだ。生徒会執行部、つまり、今この部屋にいる全員が引き受けたことだ」

と一樹に言われた。


年末年始に友達とお泊り会。

ちょっとニュアンスは違うかもしれないが、はワクワクしていた。

「ご機嫌だな」

不意に声をかけられて振り返ると琥太郎が苦笑している。

「ご機嫌に見えましたか?」

「背中を見ても、明らかに」

と指摘されては自分の背中を見ようと体を捻る。

「あとで合わせ鏡でもしなさい」

見えるはずがないだろう、と思いながら琥太郎が言う。

「年末年始に生徒会執行部が宿直を引き受けたと言うのはご存知ですか?」

「ああ、許可を出したのは俺だしな。ああ、そうか。楽しみだな」

保健室に入りながらそんな話をする。

「うん。宿直っていうと堅苦しいけど、皆でお泊り会でしょう?」

「...宿直だから、宿直室に雑魚寝か」

夏凛にばれたらしばかれるかも。

そんなことを思いながら琥太郎は「風邪を引くなよ」と言う。

「そういえば、ウチがバタバタするのは三が日までだろうから、その後は泊まりに来れるぞ?」

「もうついでだから居残りする」

の返事に「姉さんや母さんが寂しがるな」と笑った。

そういえば、郁も来るかもしれないなと思う。

「夏姉やアキは?」

「お姉ちゃんは三が日まではダメらしいけど、飛行機とか難しいかもしれないから約束できない。お兄ちゃんはガッツリ仕事だって」

今年、もしかしたら無理を通して休みを取ったのかもしれない。色んな同僚にお願いしてみたりとか。

「しかし、少しだけ心配だな」

「我が、星月学園生徒会執行部に任せていただければ万事心配御無用でございます」

が芝居がかって言うと「天羽の発明品とか...」と指摘されてグッと詰まった。

「颯斗くんが居るから大丈夫..だと思う」

俯いて自信なさそうに言うに思わず噴出し、「万事心配御無用じゃないのか?」と琥太郎はからかった。









桜風
12.2.3


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