| 「ホントに、直った...」 は呆然と呟く。 「え、信じてもらえてなかったの?」 「胡散臭いもの。それに、ザフトは嫌い」 ああ、やっぱり。だから、初対面から嫌われたのか。職業で。 「戦争が嫌い、って言わないんだね」 「戦争も嫌いよ。んー、男も嫌い。無責任じゃない」 うわ、嫌い要素が現段階で2個も!! ラスティは自分の性格や容姿で嫌われたわけではないことに安心していいのやら悪いのやら、と複雑な心境だ。 冷めたホットミルクを一口飲む。 あったかいのが飲みたかった... 仕方ないのでそれを煽ってもう1杯作ることにした。 キッチンで作業をしているとがじっと見ている。 「ちゃんも飲む?」 ラスティが声を掛けると躊躇った後にコクリと頷いた。 2人分のホットミルクを作る。 仕上げは、自分にはもう1回ブランデーで、のはハチミツだ。 しかし、はそれが気に入らないらしい。 「わたしもそっちがいい」 「え?でも、ちゃん、小さいからダメだよ」 「...小さいって物理的に?年齢的に?」 「両方」 ラスティの言葉には不機嫌になる。 だって、子供に酒だなんて、とラスティにしては良識的な判断を下しての言葉だった。 「子供じゃないもん!」 子供は大抵そういうものだ。 そう思ったが、これは口に出さない。 顔には出ていたらしいが... 「わたし、17よ!お..お兄..ラスティさんは!?」 17?! 正直驚いた。 というか、『お兄ちゃん』っていう響きも悪くないが、何か悪いことをしているような気がするのは何故だろう... 「ラスティ、でいいよ。オレ、結局さんにならなかったから。んでもって、今をときめく18歳。って、17?!ちゃん17??」 はラスティのちょっと失礼な態度に反応を示さずに、目を丸くしている。 どれに丸くする要素があったのかなぁ?? 「、じゃないの?」 ああ、そこか。 そう納得して頷いた。 「何で?おとうさん、いい人だし。わたし?わたしが帰れって言ったから??」 悲しそうに、泣きそうな表情で彼女は言う。 お父さんのこと本当に好きなんだな、とラスティは目を細める。 「違うよ。ザフトでの事務手続きが面倒なのと、『マッケンジー』てのが、お気に入りなだけ。『』になりたかったら、ちゃんに帰るように言われても気にせずに『ラスティ・』になってたって」 そう言っての頭を撫でる。 「というか、17歳かー。アスランと同じ年とは...」 そう呟いてもう一度ラスティはを見た。 何か、こう...小さい。 育ってない? んー...まだ13って言われてもすんなり納得するぞ?? そう思いながら眺めていたので、は機嫌が悪くなる。 「そっち頂戴!」 ラスティが持っているほうのマグカップに手を伸ばして奪い取った。 争うつもりがなかったラスティはすんなり彼女にカップを奪われ、その代わり、彼女のために作ったハチミツ入りのホットミルクに手を伸ばす。 は満足そうに頷いてブランデー入りのホットミルクを一気にグイッと飲み干した。 そして、ふらりとなってラスティは慌てて彼女を支えた。 「ほら、子供じゃん」 家から殆ど出ていないと聞いていたから、いろんなことに免疫がないんじゃないかと思ったのだ。 あのユーヒの態度を見ていたら酒なんて口にさせたことないだろうし、他にもとても大切に育てている感じがした。 ベタ甘、という感じではなく、大切に。 しかたない、とラスティはまたしてもホットミルクを諦めてを横抱きにして部屋に運ぶことにした。 |
桜風
10.3.1
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