| ディアッカとイザークはこの後仕事があるため、先に食事をすることにした。 「てか、ほんとに...」 ラスティは少しげんなりとしている。何で女の子ってこうも色々と悩むのかなー、と心の中で溜息を吐く。 そして、食事が始まるとそれはそれでまた驚く。 食事のマナーは基本的な躾だし、それた出来ている家って言うのは「いいところ」だと自分は思っている。 だから、正直テーブルマナーが完璧な地球からの留学生達には驚いた。 あの我侭っ子のアルスター氏の愛娘も食事中はやっぱりお嬢様だ。そもそもこの留学生って本当に任意の希望だったのかな、とも思う。 一番危なっかしいのはだな、とラスティは苦笑していた。 食事が終わってコーヒーを飲みながら「そういえば、」とラスティが話題を口にした。 「ラクスが入学するって」 「何考えてんの?」 すぐに反応したのはディアッカでイザークも驚いているようだ。 「今日、アスランから聞いた。が本当に学校に入ったのを話したら自分も通いたいって言ったんだって。で、オーブの姫さんもいるんだから、プラントの姫さんも学校に通ったらいいんじゃないかって言う大人の事情も加味して、近々手続きをするんだって」 はぽかんとしている。 「え、あの。どういうこと?」 「そういうこと。張り切ってるみたいだし、さっき言ったとおり大人の事情まで入り込んでるから決定だよ。頑張って」 「な、何でわたしが頑張るの?!」 「そりゃ、ラクスはちゃんを気に入ってるし?」 そういったのがディアッカ。 「ラクスの行動力を止めるなんて中々難しい。諦めろ」とイザーク。 「ま。今日のを見たら全然大丈夫だって思ったし。アスランにも話をして安心してもらおう」 ラスティのからかいモードには反応することができない。 これでも、今の環境になれるのに必死なのだ。誰かのフォローなんて出来っこない。 「ああ、大丈夫。ラクスにフォローは必要ないって」 ラスティの言葉には驚き、彼を見上げた。 「だな」「ああ」とディアッカとイザークも頷く。 「え、じゃあ。何で?」 「目立つって話」 それもヤだなぁ... の考えていることが分かったラスティたちは苦笑を漏らした。 レストランの支払いは現役社会人3人が持った。 どうせ、忙しくて使う時間が無いのだからと笑う。 そういうのに慣れているのはフレイくらいで他の皆は恐縮し通しだった。 「んじゃ、頑張ってー」とラスティの言葉に彼らは苦笑して「お前もな」と口々に返されて今度はラスティが苦笑した。 確かに、本当に大変なのは自分かもしれない。だって、引率の先生だ。 実際、そこから大変だった。 「ねえ、このお化粧品ってどうなのかな?」 「オレに聞かないでくれる?でも、感想肌用のはずだから、それは自分の肌質と相談でしょう」 「じゃあ、良いランジェリーショップは?」 「良いかどうか別として、ランジェリーショップならあっち」 「何で知ってるの?あ、そう言う趣味?」 「置いて帰るよ?」 買い物魂に火が点いたフレイに対してその質問全てに答えられるラスティ。 そんなラスティをフレイが気に入らないはずがなく、サイがいるにも関わらずラスティを引き連れている。 と言っても、フレイ的には従者を連れているという感覚だろう。 「良いのか?」 気を利かせてカガリが声を掛けてくる。 「...何が?」 思わず素っ気無い返事をしてしまった。自分でも驚いてしまう。 「ご、ごめん」 「ああ、いや。大丈夫だ」 カガリは少し驚いたようだが、気にしていないと言う。 難しいな... フレイに引きずられているラスティの視界にふと俯いているが入る。 「フレイちゃん。今日はここまで。カードが使えることが分かった。買い物も最低限のことはした。此処までの道のりは君のボーイフレンドが覚えてる。寮は門限があるはずだし、ほら、帰ろう」 「えー!」と不満を口にするフレイをサイが宥める。彼もそろそろ戻った方がいいと思っていたのだ。 視線で謝罪を送るサイにラスティは苦笑して小さく手を振った。 まあ、疲れたことは疲れたけど、慣れている状況ではある。 「みんな、帰るよ」 ラスティが声をかけ、「やっとか」と溜息を吐く。 皆も早く帰りたかったのだ。 |
桜風
10.12.13
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