| Gold 2 |
| 季節が夏になって、気温の高い日が増えてきた。 そうなると水が気持ちよく感じてしまうし、勿論人々は水を求める。 学校帰りに、少し水遊びをしようと友達に誘われた。 正直ためらった。 私はディアッカに水に近づくなと釘を刺されていたのだ。 しかし、今日は『本当に管理する気があるの!?』と聞きたくなるくらいの猛暑。 きっとあの煌く水に足を入れたら気持ちいいのだろうなー... そんな想像をしてしまった私は誘惑に勝てるはずもなく、友達の誘いに応じた。 水の中に入って冷たい感触を楽しむ。 やはり想像通りに気持ちが良い。 初めは岸辺から離れないようにしていたけど、はしゃいでいるうちに川岸から遠ざかっていっていた。 浅いと思っていた川底が突然深くなる。 私は足を滑らせてそこに嵌り、そして、バランスを崩してしまった。 慌てて腕をばたつかせて何とか抵抗を試みたけど、バランスを崩したまま私はゆっくりと水面から遠ざかっていき、私の意識もまた沈み始めていた。 「!」 聞きなれた声が微かに耳に届く。 凄く強い力に腕を掴まれた。 その痛みに少しだけ目を開くと光り輝く何かが見えた。 気を失うその前に見たのは水の中の太陽だった。 何だか、凄く安心した。 幼い頃、私はキャンプにつれて行ってもらったことがある。 いつも忙しくしている両親と、そしてお向かいさんのエルスマン家も揃って。 小父様はそのときは既に評議委員で、忙しい中お付き合いしてもらえた。折角の長期休暇だったのに私が我がままを言ったのだ。 キャンプに行っても私はディアッカにべったりで、近くに居たら魚が釣れないからと言われた私たちは親と少し離れた渓流の側で一緒に遊んでいた。 そして、水には入らないように言われていたのに、キラキラと輝く水の誘惑に抗えずに私は水の中に足を入れた。 ディアッカは辞めるように何度も言ってきたけど、私は言うことを聞かずにそのままもっと遠くに行きたいと思って川岸から離れていった。 驚いたディアッカは追いかけてきた。 一緒に遊んでもらえると思って私は嬉しかったんだけど、ディアッカとしては何とか私を止めないと思って入ってきたんだと思う。 そのときも私は足を滑らせて水の中に沈んだ。 一所懸命もがいても浮かべずに、川に流されるところだった。 水の中で気を失う寸前で私は太陽を見た。 あたたかくて、凄く安心した。 それが、私が初めて太陽に恋をした出来事だった。 |
| しまった!1話1話が短くなっているかも... でも、切るところが難しかったので。 桜風 07.3.31 |
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