| ラスティとが出会ったのはカレッジに入ってからだからそう長い年月一緒にいたわけではない。 最初、自分の入ったカレッジにイザークとディアッカも一緒だと聞いて「腐れ縁だなー」と笑った。 適当に可愛い子と付き合ったし、彼女がいるけど別の子とも遊んだりもした。 ディアッカとはそういう意味でかなり気が合った。 逆にイザークはそんな2人に呆れていた。 そんな生活が1年続いた。 新入生が入ってくる季節になったときにはディアッカはともかく、ラスティはフリーとなっていた。 そのとき楽しければ良いから重い恋愛ごっこはするつもりはなかった。 年下もいいなぁ、と思っていたら新入生にイザークの知り合いが居ると聞いて「紹介して」としつこくねだり、面倒くさそうにしているイザークに断り続けられていた。 しかし、イザークが断っていたのに、彼女に会うことができた。 避けていたイザークに業を煮やした彼女が教室にやってきたのだ。 専攻科目が違うから本来なら会うことが出来なかっただろうラスティは、たまたま合コンとかの話でディアッカに会いに来ていたから彼女を目撃することが出来た。 イザークは彼女に責められていた。 何故避けるのか、と。 面倒くさいから、と返すイザークをまた彼女は責めていた。 「イザークがこんな責められてるの、今まで見たことない...」 苦笑しながらディアッカがそう呟いた。 ディアッカの傍に居たラスティはぽかんとその様子を眺めていた。 それはディアッカと同じような感想を抱いたのではなく、別の理由だ。 何だか、よく分からなくなった。 面倒くさい恋って何だろう。 恋に面倒くさいとかあるのだろうか...? イザークが彼女を適当にあしらっている。 イザークが振り返り、彼女もつられて自分たちを見た。困惑したようにぺこりと頭を下げる彼女にディアッカはヒラヒラと手を振り、ラスティは反応できなかった。 「もう無視しないように!」 イザークをびしっと指差して彼女はそう言い置いて教室を後にした。 あー、疲れた、と言った感じにイザークは溜息を吐いて自分たちへと向かってくる。 「帰るぞ」 「あ、俺これからラスティと合コンの打ち合わせ」 ディアッカの言葉にイザークは溜息を吐き、「じゃあな」と声を掛けて帰ろうとした。 「待った!」 イザークの鞄を引っ張ってラスティがとめる。 「...なんだ」 眉間に深い皺を刻んでイザークが問う。 「あの子、誰?」 「・」 「幼馴染?」 「母親同士が友人の他人だ」 「紹介して!」 「面倒くさい。とっとと合コンにでも行け」 「あ、ディアッカ。オレ、今日の合コンパス。むしろ、永久に合コンパス」 恋に落ちるというが、こんな紐なしバンジーは初めてだ。 ラスティの言葉にディアッカは少しの間呆然として「ちょ、待て!人数が!!」と訴える。ラスティは意外と女の子に人気があって彼が来るなら、という女子も少なくないのだ。 「んじゃ、オレの代わりはイザークで」 「ふざけるな!」 何だ、どうした??よく分からないが、これはもしかして... 何となくこのラスティの心境の変化の理由に気がついたディアッカは溜息を吐き、そして諦めた。 イザークが参加してくれるはずもなく、じゃあ誰にしよう... あ、今年アスラン入ったよな。 だまくらかして、今回だけでも人数に入れてやろう。 このとき、一番割を食ったのはアスランだった。今でも当時のことは結構ネチネチ言われる。 ディアッカが。 どう考えても、この流れになった原因はラスティなのになー、とアスランに責められるたびにディアッカは理不尽だな思っていた。 イザークが紹介してくれないなら、とラスティは果敢にも攻めることを選んだ。 のクラスは頑張ってイザークから聞き出し、何とか彼女の専攻なども調べることが出来た。 アスランに教えてもらえたのだ。 周囲を巻き込むことをも辞さないラスティの勢いは周囲を閉口させた。 しかし、ラスティの勢いは彼女の居ないところだけだった。 廊下でを見かけたら声を掛けられずにそのまますれ違い、イザークと彼女が話していたら彼女の姿を見つめてぽや〜となっていた。 「お前さ、初恋状態のお子様じゃないんだから...」 それなりに経験を積んだ大人だろう、とディアッカが呆れながら言うが 「オレの初恋だよ!」 とラスティは返し、恋に悩む青少年の溜息を吐いていた。 |
桜風
09.10.5
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