Seriously 2





に会った翌日、学校に向かう道すがらクラスメイトに会った。

「よ!」

声をかけると彼は振り返る。

「おはよー」

欠伸交じりに返されてディアッカは苦笑した。


昨日、あれから2人で大衆食堂に向かった。

せめてファミレスと思ったのに、が大衆食堂に行きたいと言い出したのだ。

「どっかひいきの食堂あるの?」

そう聞くと

「開拓するのが楽しいんじゃない」

と返された。

「なるほど」と呟いたディアッカは彼女がみつけた食堂にともに入った。

は煮魚定食に舌鼓を打っていた。

「何でこういうお店を重宝しないんだろうね」

って、おいしそうに食べるな」

「美味しいからね。ディアッカのそれってどう?」

ディアッカはから揚げ定食。別のにしようかと思ったけど、がから揚げ定食と煮魚定食で悩んでいたみたいだからから揚げ定食を頼んでみた。

「美味いよ。食べてみる?」

そう言ってディアッカはのさらにから揚げをひとつ置く。

「いいの?」

「いいよ」

「ありがとう」と言って彼女はから揚げにかぶりついた。

「あ、にんにくたっぷりだ。あと..お醤油?」

「だろうな。やっぱ、舌は良いんだ」

「研究所に缶詰の間は錠剤ばっかりだけどね」

そう言って肩を竦める。

「錠剤?薬??」

「栄養補助食品のカプセルとか」

「補助じゃなくて、それがメインになってるってこと?」

ディアッカの問いには頷く。

「だから、ご飯が食べられるときは本当に幸せ」

そう言ってにこりと微笑む。

「どうりで、美味そうに食べるわけだ」

「感謝の気持ちなしに食べらんないって」

幸せそうに箸を動かすを眺めながらディアッカはゆっくりと食事を続けた。



「そういや、俺にも婚約者できたらしいよ」

「誰?有名人??」

の姫さん」

「マジでか?!」

クラスメイトが声を上げた。

「有名?」

「知らないの?!」

またしても彼が声を上げる。

昨日調べてみようと思ってすっかり忘れていたのだ。

(だって、一緒にメシ食って特に嫌な思いしなかったし...)

「そんな有名人なの?」

「でっかい家だよ」

(だろうなぁ)

彼女の話しぶりからはそんな雰囲気だった。

「けど、ディアッカも埋まっちゃったか」

彼が呟く。

「なに?」

「女の子達とご飯食べに行くのに、やっぱ拙いでしょ?なら尚更に」

「別に良いんじゃない?」

(だって、は俺じゃなくて、俺の遺伝子に興味があるだけみたいだし。第一、研究大好きなとばったり出会うなんてことがそうそうあるとは思えないしなー)

心の中でそう付け足した。

「ホントに?修羅場らない?」

「や、わかんないけど。そんな鉢合うことないだろうし」

「おー、婚約早々に浮気宣言ですか」

からかう彼に

「今の話の流れだと、俺が不参加になって困るのってお前だろう?」

とディアッカが指摘する。

「ま、そうだけどね。ディアッカの浮気現場がの姫さんに見つかりませんように...!」

何もないところに向かってパンパンと両手を鳴らして手を合わせる。

「しっかり願っとけよ」

「んでもって、これと関係ないところで修羅場りますように」

「お前こそ修羅場れ!」

ディアッカのツッコミに彼は愉快そうに笑った。









桜風
12.5.28


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