| 「で?お前達はどういう知り合いなんだ?」 その言葉に、難しい顔をして見詰め合っていたとディアッカは同時にイザークを見た。 「この子の元カノにジュースを掛けられた」 「飯を奢らせてもらえない」 何の話だ... イザークの眉間に皺が寄る。 「ということは、がディアッカの次の彼女と言うヤツか?」 「それは面白そう!」というディアッカに「お断りします」と。 違うのか... 「同じファミレスで同じ時刻に別れ話をし、こちらは綺麗さっぱりお別れしましたが、あちらはこじれて彼女がジュースをディアッカに掛けようとしたの。なのに、避けやがったこの子のお陰でわたしはジュースまみれ」 「仕方ないって、反射で避けちゃったんだから」 「最後くらい受け止めてやりなよ」 「そっちだって、上の空だっただろう?」 その場に居なくてもこの2人の性格を知っているのでどんな雰囲気の別れ話が展開されたのかは容易に想像できる。 「、この間俺が言った俺の知り合いの、『酷いの』とはこいつだ」 イザークの言葉を聞いてはぽんと手を叩いた。なるほど、納得だ。 「ディアッカ、さっき話したお前もの『も』はこいつだ」 ディアッカもポンと手を叩く。なるほど... 「何だ、お前達が知り合いなら俺は此処に来なくても良かったじゃないか」 イザークの言葉にディアッカが首を傾げる。 「何で?」 「俺はのパートナーで来てるんだ」 「...そういや、イザークとってどういう仲なの?」 今更だが... 「は母上のお気に入りだ」 「マジで?!」 そう言ってディアッカはを勢い良く見た。 勢い良く振り返られたは仰け反った。 「え、ええ。光栄なことに...」 「あのイザークのお袋さんが...」 ディアッカの言葉には眉間に皺を寄せる。 「何か、エザリア様のことを『お袋さん』って凄く違和感があるわね。でも、ディアッカが『母上殿』とか言っても気持ち悪いだろうし...」 「悪かったな、イザークみたいに上品じゃなくて」 「今更だな」 すかさずイザークが口を挟む。 「あー、はいはい。そーだよね」 拗ねたディアッカには笑う。 「んで、は何で此処に?どういう関係者?」 「起業者なの、これでもね。会社の代表者よ」 「人を使うの、あんま上手くなさそうなのにな」とディアッカが呟き、はグッと詰まった。 実はそうなのだ。 やりたくてがむしゃらに仕事をしているが、結構損してるんだろうなと思うことがしばしばある。 それを何とかしたいと思うのだが、生来の性格もあるのだろう。中々誰かを頼るということが出来ない。 しかし、会社の規模を考えるとそれではもう会社が回らないとは思う。危機感はあるのだが... はぁ、と溜息が漏れた。 ディアッカとイザークは顔を見合わせた。イザークは肩を竦める。 すでに、それなりのキャリアがあるのだから「これからだよ」とかは言えないだろうし... イザークは慰める気は無く、かといって的確なアドバイスが出来ないのは承知なので黙っていた。 言葉を捜し続けたディアッカは結局思いつくことなく、パーティの終了となった。 勿論、はその場でずっと沈んでいたわけではなく、すぐに気持ちを切り替えていろんな人とのコネクションを作りに会場内を歩いていた。 「すげーな」 「あれが母上が気に入ったところだ」 イザークの言葉に「なるほど...」とディアッカは唸る。 これは中々大変そうだ... 友人の表情から考えていることを察したイザークは溜息をつく。 何だか面倒ごとに巻き込まれそうだ... |
桜風
11.10.10
ブラウザバックでお戻りください