| 無事、オーブ本国に戻ることができた。 「うっわ...」 何だか体が言うことを効かない。 ラスティは隣を歩くを見た。 「、大丈夫?」 「わたしも久しぶりだから、ちょっと...」 これがホンモノの重力か... 少し重い体に違和感を感じつつ、の後に続いた。 「ね、。こっから俺、ノープランだから」 ラスティの言葉には少しだけ何か言いたそうな表情を浮かべたが、「うん」と頷く。 入国審査の順番を待っていると、「」と声を掛けられて振り返る。 「あ、」と声を漏らしたに「誰?」と問う。 「お母さんの同級生..だった人」 「災難だったわね」 そう言って彼女の頭を撫でた。 「いえ、お久しぶりです」 「あなた、ザフトに入ったって...」 声を潜めて聞いてきた。 「はい。休暇をとって、ヘリオポリスに居たらザフトの強襲にあって。これで帰れなくなったので、こっちに降りてきました。こちらの彼は、逃げるときに助けてくれた人です」 「あら...」 「僕はプラント出身で、ヘリオポリスに滞在してたら今回のに巻き込まれてしまって...さんと共に逃げて来たんですけど」 ラスティもの言葉に合わせてそう言い、困ったように肩を竦めた。 「じゃあ、帰れない..わね」 「ええ、ちょっと困ったなって...」 彼女がラスティをじっと見た。 「つまり、あなたはコーディネーター?」 「はい」 素直に頷くラスティに、は内心慌てた。 どんなにコーディネーターに寛容な国でも、自分の国の資源衛星を強襲した国の出身だと聞けば気分を害すはずだ。 「お願いがあるの」 「僕に、ですか?」 首を傾げて言うラスティ。同じ角度でも首を傾げた。 「ちょっと、お守りしてもらいたい人が居るの」 「お守り?」 聞き返すラスティに彼女は困ったように笑った。 入国審査は、彼女の口添えでラスティも難なく通る。 ということは、つまり... 「俺、拒否権なし?」 「ノープランだったんだし...わたしもついていくわ」 とが言う。 「いや、はもう此処で平和に過ごしてくれれば俺は充分だから。あとは、馬車馬の如く俺が働くし」 「そんなのは、わたしが嫌よ。ラスティがプラントに戻れなくなったのは、わたしのせいなんだし」 少し沈んだ声でが言う。 「俺は、のせいだと思ってないから。けど、そうだね。が居たら心強くはあるね」 苦笑いを浮かべながらラスティが言う。 「とりあえず、住むところからか...」 ポツリと呟いたラスティに 「うちに来る?」 とが声を掛ける。 「んー、ちょっと探して見つからなかったら見つかるまで置いて」 の申し出にラスティが言う。 「とりあえず、今晩の宿からないでしょ?」 の指摘にラスティは苦笑した。 そういえば、そうだ。 「は実家の鍵を持ってんの?」 どこかに預けているのだろうか。 「まさか!ハッキングしてセキュリティを解除するに決まってるじゃない」 自分ちをハッキングって... の言葉にラスティは呆れつつも「じゃあ、さ。明日『お・き・て』ってエロイ声で言ってくれる?」と聞いた。 は呆れたような盛大な溜息をひとつついて「やだ」と返す。 「けちー」 「ほら、行こう」 先ほど自分たちに声を掛けてきた女性には声をかけて数年ぶりの実家に向かった。 |
桜風
12.1.16
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