| はゆっくりと話し始める。 「確か、今日は金曜日で、学校から帰るのに列車に乗りました。私は通学に1時間列車に乗ってるんです。そして、..あの、私と一緒に誰か居なかったんですか?一緒に乗ってた人がいるんです!」 傍に居たニコルの服を掴んで聞いてくるが、 「いいえ。僕たちがさんを見つけたときはさん独りでしたよ」 優しくニコルは答えた。 「そう、ですか...。列車の中で突然大きな衝撃を受けて、それで、それで...」 胸元をきつく握り締め、蒼い顔をしながらが震えだす。 「もういいわ。大丈夫。少し休みなさい」 ラフが優しく抱き締めて、ゆっくりとを横にしてカーテンを閉めた。 「なんで、止めたんだ?」 「これ以上は無理ね。相当大きな精神的ショックがあったようだわ」 「演技かもしれないじゃん?」 「うん。でも、とにかく、私は医者として、彼女にこれ以上話させることは危険だと判断しました。さて、と」 「何をするんですか?」 椅子に腰を下ろして端末に向かうラフにニコルが聞いてみると、 「さっきの情報、記録に残ってるかなって思って」 そう答えて検索を始めた。 イザークとディアッカはのほかの持ち物を調べ始める。 「写真..だな。あいつの家族か?」 鞄の中に入っていた定期入れに写真がはせてあった。そこには真新しい制服に身を包んだとそして、優しく彼女の頭に手を乗せている青年がただ2人だけで写っていた。 「兄...か?」 「そうだろうな、結構似てるじゃん?」 写真を見てそれぞれが感想を述べていると 「あった...」 ラフの呟きが聞こえた。 傍に居たアスランがモニタを覗き込んだ。 「...テロ?巻き込まれたのか?行方不明者リスト...・。あるな。」 「この死亡者リストを見て。この・って...」 「こいつじゃないの?」 ディアッカが手に持っていた写真をヒラヒラとした。 「えーと、何々?『行方不明者の・さんと亡くなった・さんはご両親を5年前の飛行機事故で亡くし、親族も無いため、政府が葬儀を行った』...って、」 皆は言葉を発することなく少しの間沈黙の時間が流れた。 「...とにかく、まずは彼女がここにいることができるようにしてあげましょう」 「ちょっと待て!ラフ、貴様は下等なナチュラルをこのZAFTにおいておくつもりなのか?!」 「ナチュラルって...だって、彼女行く宛も無いし、そもそもコーディネーターになれない時代の子よ?ナチュラルもへったくれもないでしょ?とにかく、私はクルーゼ隊長に話してくるから。変なコトしちゃダメよ。...ニコル、ミゲル、アスランよろしくね」 そう言って白衣を翻してラフは医務室を後にした。 「なんだぁ?俺たちってそんなに信用が無いワケ?」 肩を竦ませてディアッカが零す。 「仕方がないだろ?あれだけ尋問、尋問って言っていたんだから...」 「ま、そうだけど?」 「はーい、というわけで、隊長の許可が下りました。は今から一応ZAFTの一員ね?」 暫くして戻ってきたラフが開口一番そう言った。 「はい、分かりました」 「了解」 「で、どこに就くんだ?たぶん彼女、軍人としての訓練なんて受けてないだろ?何もしないでこのガモフにいるってのは無理だし...」 「そうね。...が目を覚ましたら何が出来そうか聞いてみるわ。貴方たちはそろそろミーティングの時間でしょ?ほら、行った行った。隊長は私と一緒に隊長室を出たのよ」 ラフは皆を追い出してドアを閉め、に近づく。 「大丈夫、今度は絶対に守ってみせるから」 優しく頬を撫で、そして、その瞳に強い意志を宿らせてそう呟いた。 「なあ、ラフの様子おかしくなかったか?」 追い出さたあと、急いでミーティングルームに向かいながらディアッカが言う。 「そうだな。俺たちに居てもらいたくないような...」 「でも、ラフがさんをどうにかするはずないし、実際僕たちは急がないといけないんですから、気のせいじゃありませんか?」 「なあ、イザークはどう思う?」 ディアッカに声を掛けられたイザークは、キッ!と睨んでそのまま先を急いだ。 「...あ〜あ、またご機嫌斜めだよ。俺たちの部屋、今日もメチャメチャにされるんだろうなぁ...」 遠い目をして呟くディアッカに皆はこっそり合掌を送った。 「あの...」 暫くしてベッドの方から声がした。ラフが顔を向けるとそこにはが居た。 「どうしたの?もう起き上がって大丈夫?」 「はい。...あの、本当に私の他に誰もいなかったんですか?」 「...そうよ。こっちへいらっしゃい。大丈夫よ、何もしない。これからの貴女のことを話すわ」 は促されてラフの差し出した椅子に腰をかける。 「そうね。まず、今の状態を知ってもらわないとね。ここはあなたの生きていた時代の未来になるわ。西暦が終わって、コズミック・イラ。 そして、今、私たちの、うーん、分かりやすくいえば、人種かな?人種には2通りあるの。私やさっきいた子、ミゲルたち覚えてる?」 が頷く。 「そう。私たちはコーディネーターと呼ばれているわ。遺伝子を操作して、優秀なヒトとして生まれるようにされた人種。そして、私たちは『プラント』と呼ばれるところに住んでいるの。宇宙の人工的な居住システムって言えば分かるかな?まあ、何となく分かったらそれでいいわ。 そして、地球にはナチュラルと呼ばれる人達がいるの。ナチュラルは、私たちとは違って遺伝子操作をしなかった人達。あなたも、一応ナチュラルに入るわね。今、コーディネーターとナチュラルは戦争をしているわ。あなたは今その真っ只中に来てしまったというわけ。 だから、自分がナチュラルだっていうことは絶対に言ってはダメよ?...たぶん、殺されるから。それで、一応この船の乗船許可はここのラウ=ル=クルーゼ隊長から頂いたからここに居てもいいの。でもね、仕事も持たないのに置いてあげることは出来ないのよ。何か出来ることあるから?」 「何があるんですか?」 「んー、オペレーターにメカニック。パイロットとか...」 そう言いながらラフが捲っている書類を見て、は 「英語?!...私苦手です」 「ん?...これ?この文字って読めないの?それは困った。大抵文字を読まないと仕事なんて出来ないわね。でも、話せてるわよね?」 「え?...あ、そうですね。言葉は通じてますね。でも、私、英語は本当に苦手で...。赤点とか取ってるんです。他の文系科目はそれなりに得意ですけど」 恥ずかしそうに言うに 「じゃあ、一番の得意科目は?」 「家庭科、ですね。ウチは両親が居ませんでしたから。家事は私がやってました」 「そう...。それじゃあ、厨房に行ってみましょうか?おいで」 の手を引いてラフは医務室を出た。 |
何故か話せるけど、やっぱり読めない英語。
凄く都合のいい設定ですよねー...
とりあえずヒロインはガモフのクルーになることができました。
イザーク&ディアッカの態度は悪いですが...
桜風
04.9.8
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