| 翌日、イザークが予告どおりに迎えにやって来た。 はからかわれているのかとも思っていたが、本当だとそれはそれでマズイので一応用意してはいたのだが、本当に迎えに来られてたじろぐ。 「本当に、来た...」 「昨日言っただろうが」 の呟きを聞いたイザークが眉間に皺を寄せて溜息混じりにそう答えた。 「イザークさま。今日はをよろしくお願いしますわね?」 「はい。それでは、今日1日をお借りします、ラクス嬢」 そうラクスに挨拶をした後、イザークはの手を引いて屋敷から出て行った。 「あの〜、どちらに行かれるのでしょう??」 が恐る恐るイザークに聞くと、 「秘密だと言っただろう?」 と一言だけ答えての手を引いて歩いた。 プラントを移動してエレカに乗る。 「イザークって車の運転が出来たの?!この間はミゲルとラスティの運転だったけど」 「...モビルスーツに乗っていて、エレカに乗れなかったら驚きだな」 「あ。そっか。でも、私のいたところだとまだ免許取れないんだよ」 「そういえば、そんな文献を読んだことがある気がするな。まあ、この戦争が落ち着いたらも取ったほうが便利だろうな。今は時間的にも無理だろうからな」 車を駐車した後少し歩く。 「ここだ」 そう言ってイザークがある店の前で止まり、は店を見て驚く。 「ここって...」 「ああ。お前が足を止めた宝飾店だ」 そう言って店のドアを開けてイザークが入っていったのでも慌てて店内に足を入れる。 煌びやかな宝石が光る店内をはキョロキョロを見回していた。 「」 そんなにイザークが声を掛け、は足早にイザークの傍に行く。 「何?...これ」 イザークの目の前に置かれている懐中時計を見ては驚きイザークを見上げる。 「ああ。この間ショーウィンドに飾ってあったのを、見ていただろう?あの後また来て置いておいてもらったんだ」 「え..でも...」 「いつもお前の兄の写真を持ち歩いているんだろう?これに入れて持ち歩いたほうが傷まないと思うのだが?」 そう言いながらイザークは代金を支払い、の手を引いて店から出て行った。 「ちょっと、イザーク」 「何だ?」 車の駐車してあるところまで歩いている途中にが立ち止まりイザークも足を止めて振り返る。 「何で、知ってたの?」 「写真か?懐中時計か?」 「どっちも」 そう答えたにイザークは苦笑をして背を向けて歩き出す。 「ちょっと!」 早足でイザークの隣に並んだに 「お前は単純だからな。分かりやすいんだよ」 と言ってイザークはふふん、と笑う。 「何よ!馬鹿にしてるの?!」 「褒めているんだ。人の裏をかいたり、顔色を窺ってばかりの女はどうも俺は好きじゃない。その点、は人に気を遣うが顔色を窺っているわけじゃない。俺はお前のそういうところが好きだな」 「あ、ありがとう...」 深い意味は無いと分かっているのに、優しく笑ったイザークに『好きだ』といわれたは赤くなって俯いた。 車を停めているところに着いて、乗っていると 「イザーク!」 意外そうにイザークの名前を呼ぶ声が聞こえた。 も振り返ると、 (うわ!そっくり...) 誰がどう見てもイザークの血縁者だと分かる女性が立っていた。 「母上!」 (...やっぱり) イザークの発した言葉には全く疑問を感じず、寧ろ深く納得した。 「どうされたのですか、母上。今日は評議会がある日だと仰ってませんでしたか?」 「ええ。でも、今日は早く終わることが出来たの。それで少し買い物でも、と思って買い物を済ませて帰るところへ貴方を見かけたのよ。そちらの可愛らしい方は、私には紹介してくれないのかしら?」 (可愛らしいって、誰デスカ?!) 「そうでした。母上、こちらは・嬢です。クライン家とは遠縁に当たる方です。私と共にザフトの兵としてクルーゼ隊に配属されています」 「・です。ご子息にはいつもお世話になっております」 そう挨拶をして礼をする。 (ありがとう、ラクス!!) 先日のラクスの(スパルタ)礼儀作法教育のお陰で、何とか挨拶をトチらずにすることが出来た。 少々不安があったが、隣に立っているイザークが安心したように息を吐いたので合格だろう。 「まあ!貴女もプラントの為に...そう...。さん、と仰ったわね?これから我が家にいらっしゃい」 「「は?」」 「何か不都合でもあるのかしら?」 「い、いいえ。母上。不都合というものでもありませんが...」 「それなら、いいでしょ?それとも、私を除け者にしたいの?」 「いいえ!そんなことはありません。では、そうですね...」 このまま自分の母と一緒にいる時間が続けばの緊張も高まり、精神的に苦痛となるだろうと思ったイザークが何とか回避しようとしていたが、母を納得させる理由がなく下がらざるを得なくなった。 「大丈夫か、」 ジュール家へ向かう車の中でイザークがに声を掛ける。とりあえず、車は別々でということになっていた。これが精一杯の時間稼ぎだ。 「う、ん...イザークってお母さん似なんだね。幸せになるよ〜」 「現実逃避はいい。どうする?適当に理由をつけて帰るか?ラクス嬢に呼び戻してもらうように頼むとか...」 「いや、いいよ!イザークには悪いけど、評議会のお仕事が終わったっていうならラクスのところもお父さんが帰ってきてるはずでしょ?それなら、家族水入らずで過ごしてほしいよ」 「ウチは、まあ。母が言い出したことだしな。とにかく、俺も出来るだけフォローをするが、何とか凌いでくれ」 「了解!」 そう言ってはイザークに向かって敬礼をした。 |
エザリアママ好きですvvv
イザ王子は母上に似て美人さんでですよね。
...父親のDNAはどこへ行ったのでしょう??
あ。きっとあの負けず嫌いな熱血馬鹿なところがお父様似なんですよね(殴)
桜風
05.3.20
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