Moonshine 24




ラスティ、アスランが残りの機体を奪ってくる間、ミゲルは援護に回っていた。

街に出てくる地球軍の兵器を排除していると1機のモビルスーツが傍に降りてきた。

「アスラン!」

作戦の成功を確信してその名を呼ぶ。

しかし、

「ラスティは失敗だ」

信じられない言葉が返ってきた。

「何?!」

「向こうの機体には地球軍の仕官が乗っている」

目の前の降り立ったその機体は安定感が無い。

「なら、あの機体は俺が捕獲する。お前はそいつに乗って先に離脱をしろ」

モルゲンレーテ工場で会った幼馴染のキラのことが気になったが、ミゲルに言われてアスランも帰還する。

ミゲルはサーベルを抜いて切りかかるが、通じない。

「フェイズシフトだと?!」

しかし、

「いくら装甲が良かろうが、そんな動きで!!」

このまま戦闘能力が上のミゲルが仕留めるかと思ったそのとき、突然目の前の機体の動きが良くなった。

そして、ミゲルは追い詰められ、自機も動かなくなり

「ええい、クソッ!!」

自爆装置をセットしてやむなく離脱した。



出撃していた隊長機が戻ってきた。

一部破損しているらしい。

その後、ブリッジでミゲルの持って帰った映像を見た結果、D装備での出撃命令が出た。

キラの事もあって、アスランは出撃したいと申し出たが、許可されなかった。

ミゲル、オロールはジンのD装備で出撃することとなった。

「D装備だって」

パイロットの控え室からドックが見える。

「要塞攻略戦でもやるつもりなのかな、クルーゼ隊長は」

少しからかうようにイザークが声を出す。

「でも、そんなことをしてヘリオポリスは...」

心配そうにニコルが言うが

「しょうがないんじゃない?」

とあっさりディアッカが言い、

「自業自得デス。中立とかって言っといてさ」

冷たくイザークが言い放つ。

明らかに、を連れ去られた後のイザークたちの反ナチュラル感情は大きくなった。

ニコルものことに関しては彼らの行動は許せない。

しかし、まだ民間人が残っているであろうこの状況の出撃に多少なりとも心が痛んだ。


オロール機、ミゲル機が出撃した。

そして、出撃許可が出なかったアスランも先ほど奪取した機体で出撃をする。

再びヘリオポリスに侵入した。

「アスラン!無理矢理ついてきた根性、見せてもらうぞ!」

「...ああ」

艦から出てきたガンダムにはミゲルとアスランが対応することにした。

「墜ちろぉ!!」

何度か銃を撃つが向こうの機体が素早くて中々当たらない。

それなら、と思い、

「回り込め、アスラン!!」

アスランと挟み撃ちをすることにした。

「キラ、君なのか?」

相手のモビルスーツに幼馴染が乗り込むところを見ていたアスランは躊躇いながら敵機に向かって突っ込む。

「もらった!!」

隙をつき、ミゲルが発砲をするがそれをかわされ、レーザーカッターを投げられた。

それをかわし、ミゲルが目の前のガンダムを撃とうとした時、戻ってきたカッターで足を切断される。

「何ぃ?!」

そして、ソードで切りつけられた。


爆発の寸前に浮かんだのは、の心配する顔だった。

(なんて顔してるんだよ。大丈夫。ちゃんと、守ってやるからな...)

目の前に浮かぶ少女の頬を涙が伝う。

ミゲルは、それを拭ってやれないもどかしさを感じた。


最後によぎったのは軽薄そうに笑う金髪の仲間と、自信に満ちた笑顔を浮かべる白衣を着た悪友だった。

(サイアク...)

何とも嫌な最期だなと思いつつ、あいつらになら任せられる。

そう確信してそのまま空に散った。

散る間際、機体に飾っておいた平和を祈ってが折ってくれた折鶴をしっかり握っていた。




ミゲル。
彼の死も、今なら泣けますね。
最初はホント、気にしてませんでしたしねー。
CDドラマを聴いて好きになりました。


桜風
05.8.21



ブラウザバックでお戻りください