| 翌日もは、3食きっちりディアッカと共に食事を摂った。 夕食時、食事が終わった後はディアッカに再び飴玉を渡す。食後の儀式のようなものだ。 「さあて、ディアッカ。皆のことを教えて」 そう言ってはディアッカに向き直った。 「あ、ああ...」 が居なくなってからの出来事をなるべく言葉を選んでディアッカは話し始めた。 ヘリオポリスの強襲作戦でラスティが戦死したこと。 ヘリオポリスが崩壊する寸前に、ミゲルが散ったこと。 他にも自分たちが地球に降りてきた経緯。 砂漠では砂漠の虎の元で一緒にこの船を落とそうとしていたこと。 オーブに潜入して、にそっくりなコンテナに頭をぶつけた少女を見たこと。 ニコルが、あの孤島でアスランを庇って亡くなったこと。 そして、自分が投降することにしたあの戦い。 俯いて話していたディアッカだが、話し終わって恐る恐る顔を上げた。 の顔を見て驚いた。 「ありがとう。そして、ごめんね、ディアッカ。辛かったよね、話してくれて本当にありがとう」 は泣きもせず、ただ、困ったような表情で座っていた。 「いや。...は、大丈夫か?」 「うん。大丈夫。じゃあ、今日はこれで。また明日ね」 そう言っては部屋から出て行った。 翌日、はディアッカのトレイだけを持って独房にやって来た。 「お前のは?」 「ゴメン、先に皆と食べちゃった」 片目を瞑って手を合わせるにディアッカは「そ、」と了承の返事をした。 しかし、そんなことが3日続いた。 ディアッカはそんなに疑問を抱く。どう見ても痩せてきてる。 「なあ、お前本当にメシ食ってるのか?」 「うん、食べてるよ?どうしたの?」 「痩せてきてね?なんか、ほっそくなって来てるぜ?」 「気のせいよ!独房に入って目が悪くなったのかね?」 そう言ってディアッカのトレイを下げていった。 翌日からはやって来なくなっていた。 その数日後には戦闘と思われる揺れがあったが、それでも、独房に入ったままのディアッカには外の様子が分からず、イライラしながら誰かがやってくるのを寝て待った。 「食事よ」 誰かがやってきたかと思うとそこにはが『ミリィ』と呼んでいた少女だった。 「アンタが持ってきてくれたのか?」 「ミリアリアよ。アンタじゃないんだから」 「へえ?名前で呼んでいいのか?」 「いーやーよ!」 「あそ。...なあ、は?アイツどうかしたのか?」 「アンタがに何か言ったんじゃないの?アンタの世話を始めてからすぐに食欲が落ちて食事に誘っても食べなくなっちゃったのよ?で、何日か前に倒れたの。私は、アンタが何か言ったのかなって此処に来たってワケ。でも、違ったみたいね」 そう言って少しミリィが安心したように笑う。 「は?」 「アンタがのこと、凄く心配してるっての見てれば分かるわ。疑って悪かったわね。でも、良く生きてたわね何日食事抜きだったの?」 「あー...よく分かんねぇケド。が飴玉くれてたから、何とか生き延びたってトコロか?」 「良かったわね、がいい子で」 「まあ、な」 ディアッカが食事をして、ミリィがそれを待っていると独房の扉が開いた。 「!」 ミリィの声にディアッカもそちらを見ようと体を前に出して思いっきり独房の格子に頭をぶつけた。 鈍い音が部屋に響く。 「ディアッカ、ほんっとうにおバカさんだね。ミリィ、ありがとう」 「ううん。、体は大丈夫?」 「一応。まあ、あんまり暴れるなって言われちゃったよ。ディアッカ、まだ蹲ってるの?」 おでこを激突させてしまい蹲って痛みをやり過ごそうとしているディアッカに向かってはそう言った。 「あのなぁ、お前もうちょっと可愛げってモノを持てよ!」 「ディアッカに対してそんなもの持っても、ねえ?」 「...確かに。もう、立ち直ったか?」 優しく笑ってディアッカがそう聞き、 「ん。心配をお掛けしました!」 そう言っては深く頭を下げる。 そんな話をしていると今度はフラガとキラまでやって来た。 「千客万来...」 がそう呟き 「俺ってこんなに人気があるの〜?」 ディアッカが軽口を叩くと 「そんなワケないデショ?!ばっかじゃないの?!」 とミリィの冷たいツッコミを受けた。 「や、お嬢ちゃん。もうおきても大丈夫なのか?」 「倒れたって聞いたけど、元気そうで良かったよ」 「大丈夫ですよ。えーと、席を外しますね?」 と言いながらとミリィはディアッカのトレイを持って独房を後にした。 「何が聞きたいんだよ?って言っても、何も話さないケド?」 口調はおどけているが、ディアッカが睨みながらフラガに声を掛ける。 「いやぁ、俺たち今微妙な位置に居るから」 軽い口調でそう返ってきた。 「はぁ?」 「まあ、色々あるんだよね〜。どうしたものかと思って。ちょっと話でもしようかなって思ってさ」 わけが分からない... 地球軍なら取り敢えずザフトの情報を聞き出したいと思うのではないのだろうか? 「じゃあ、さ」 話を始めようとしたとき、ドアが開いてミリィが駆けてきた。 「フラガさん、大変です!が、が撃たれて...血がたくさん出て...」 「どういうことだよ!」 ミリィの言葉に一番早く反応をしたのはディアッカだった。 「血がたくさん出たって...そういえば、あのお嬢ちゃんの血液型は?!」 ミリィとキラを見ても2人とも顔を見合わせて首を横に振った。 良く考えてみたら、戦闘続きだったこの船で、彼女のそういうデータはまだ取ってない。 「俺の血を使え!」 ディアッカが格子から腕を突き出してそう叫んだ。 「何言ってんのよ!の血液型とアンタのが一緒ってハズが...」 「一緒なんだよ!ついでに言うと、俺はアイツに輸血したこともあるんだよ!!だから、俺の血だったら拒否反応を起こさないって分かってるんだよ!!」 「そんなの、何でアンタが...」 「そんなことは後だ、お嬢ちゃん。ボウズ、信じるぞ、その言葉!」 そう言って持っていた鍵で独房を開けてディアッカを連れ出し、共に医務室に向かう。 |
本当は船に乗った時点で身体検査とかしてそうですけど。
ディアッカに頑張ってほしくてヒロインの血液型は不明となりました。
必死のディアッカってカッコイイですよねvvv
あ。ここ最近、王子の出番が全然ない...
桜風
06.4.1
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