Moonshine 48





突然アラームが鳴り出し、出撃のアナウンスがされる。

それぞれが持ち場に着くため、食堂から去って行った。

片づけをしていたは手を止めて、窓の外を見る。

「こんなにも宇宙は広くて静かなのに...」

小さく呟き、廊下を見た。

先ほどまで談笑の場になっていた食堂は静まり返り、廊下では兵士の顔をしたクルーが走っていた。


出撃命令が出るまで自機で待機していたイザークは地球軍がボアズへ核を放った事を知らされる。

「核を、例えひとつでもプラントに落としてはなりません。撃たれる謂われなき人々の上にその光の刃
が突き刺されば、それはまた、果てない涙と憎しみを呼ぶでしょう」

そう、ラクスの声が聞こえた。

浮かんだのは、自分が目にしたユニウスセブンの崩壊。

そして、それを見ていた民衆の怒りの声。

あんな思いを誰にもさせたくない。させてはいけない。

そう思って志願した。

あの、ユニウスセブンの崩壊でナチュラルへの強い反感を覚えた。

それ以来ナチュラルを憎み、滅ぼすことだけを考えていた。

だが、自分はに出会った。

というナチュラルに『人』というものを学んだ。

ナチュラルでもない、コーディネーターでもない彼女は、仲間たちをそして、自分を大きく変えた。



『デュエル、発進どうぞ!』

不意に聞こえたコールで気持ちを切り替える。

「イザーク・ジュール。デュエル、出るぞ!」

目の前には眩い光が広がっていた。

放たれた核を、フリーダムとジャスティスがミーティアを装着し、撃ち落していた。

鳥肌が立った。

核の攻撃はそれで終わることなく、続けてプラントへ向かって放たれていく。

「くそ!」

バスター、ストライク、アストレイそれぞれが撃ち落していく中、モニタに警告文が表示される。

「全軍、斜線上より退避?..ジェネシス!?母上!」

ザフトを離れたイザークへ、今その指揮を執っている母からの通信だった。

「下がれ!ジャスティス!フリーダム!ジェネシスが撃たれる!!」

以前聞いたことがある。

プラントも核を使用した大型兵器を開発していると。

使うことは無い、そう思っていた。

ただの、地球軍への抑止力のための製造だと思っていた。

だが、今入った通信によってそれが放たれると知る。


その数秒後。

ヤキン・デューエ後方の施設から放たれた光はまっすぐ伸びていく。

その光が伸びていくと共に、小さく違う色の光がはじける。

そして、その後には地球軍の残骸が浮かんでいた。

残った地球軍艦隊は退却して行く。

「我らが、勇敢なるザフト軍兵士たち諸君。傲慢なるナチュラルの暴挙をこれ以上許してはならない。
プラントに向かって放たれた核。これは、最早戦争ではない。虐殺だ!
そのような行為を平然と行うナチュラルどもを、最早我らは決して許すことは出来ない。
新たなる未来、創世の光は我らと共にある。この光と共に今日という日を我ら、新たなる人類。コーディネーターたちの輝かしき歴史の始まりの日とするのだ」


イザークたちも退却することとなった。




何だか話が飛んだ気がします。
ヒロイン、イザークが出ないアニメのシーンをカットしたら、
どうしても周りの情勢が見えないという欠点が...
すでに、アニメの47話の地点にいます。


桜風
06.12.3


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