Moonshine 50





地球軍の進撃が始まる。

それを受けてイザークたちも出撃する。

残ったは医務室に詰める。

何度も被弾し、負傷者が次々と運ばれる。

少しして、被弾したディアッカが医務室までやってきた。

「...良かったじゃん!生きてる」

頭から血を流しているディアッカを見てが笑顔でそう言った。

一緒に戻ってきたイザークもそんなを見て安堵の息を吐く。

ドッグの整備からイザークの機体の整備が済んだと連絡が入った。

一度振り返り、を見る。

「いってらっしゃい」

と微笑みを受けてイザークは最後の戦闘に臨んだ。



戦闘の停止を受け、取りあえずアークエンジェルは補給と休息のためにプラントへ立ち寄ることとなった。

「申し訳ないが、貴艦らのクルーの行動を制限させてもらうことになる。お互いの安全のために」

態々アークエンジェルまで来たカナーバ議員がそう告げた。

「それは、仕方ありませんね」

マリューも了承し、少しの間プラントへの滞在をすることになった。


「俺たちって微妙な位置に居るよな」

元ザフトのメンバーが揃っている食堂でディアッカが呟いた。

「まあ、ねー。どうしましょ?」

「というか、『どうなるんだろう?』だろ?俺らじゃどうしようもないだろうし」

「じゃあ、さ。どうしたい?」

ラフに聞かれてディアッカは肩を竦める。

「思う通りにはならないだろう。俺たちは軍人だ。しかも、最前線で戦っていた」

静かにアスランが答える。

その様子をは心配そうに見守り、不意に目が合ったイザークは難しい顔をして微笑んだ。

少しでも、が安心できるように。


「お話中、ごめんなさい」

食堂にやってきたマリューが声を掛ける。

「何かしら?私たちの引渡し?」

ラフにそう言われ、マリューは辛そうな表情をして

「ええ。ごめんなさい...」

と答えた。

「何言ってるのよ。仕方ないじゃない。私たちはザフトだったんだから。これでも、色々覚悟してこの船に乗ったのよ。私だけじゃない。この子達も。とはいえ、少しばかり預かっといてほしいものがあるんだけど」

「何、かしら?」

「私のデスクの中にあるディスク。軍事機密にはならないだろうけど、ザフトの様子撮ってあるの。友人が趣味で撮ったもので、自分にもしものことがあれば私にって言われていたのよ。で、あの子は?」

そう言ってラフはを見る。

さんも、要請が来ているわ」

「何だよ、それ!」

ディアッカは、思わず立ち上がる。

ラフは「ディアッカ」と窘めて、溜息を吐いた。

の場合はMIAになったんだから放っておいてあげればいいのにね...分かったわ。いつまでに引き渡しってことになってるの?」

「すぐに、と」

「せっかちだこと。了解したわ。は軍服がないから私服でいらっしゃいな。さすがに地球軍のだとマズイだろうし。じゃあ、30分後にドックに集合ね」

そう言ってラフはさっさと食堂を出て行った。


部屋に戻ったはラフに言われたとおりに服を着替えた。

そして、身の回りのものもある程度片付けた。

と、言っても殆ど何もない。そんな殺風景な自分の部屋に苦笑した。

...」

声がして振り返ると、そこにはラクスとキラ、ミリィにサイがいた。

「あー。どうしたの?」

もザフトに行くって聞いたから」

ミリィが沈んだ声で呟く。

「うん。まあ、間違いじゃないしね。昔はザフトの制服に袖を通していたワケだし。大丈夫よ、きっと。だから、そんな顔をしないで、皆」

「や、だって...」

困ったように微笑むにサイが何かを言い募ろうとしたが、言葉が続かない。

「わたくし、出来る限りのことはします。だから...」

ラクスも思いつめたように申し出た。

「ううん。ホント大丈夫だって。でも、皆ありがとう。じゃあ、そろそろ時間だから行くね?」

そう言っては皆に微笑んで部屋を出て行った。


ドックへ行くと、ダークレッドの軍服に着替えた3名と、ダークグリーンの軍服に着替えたラフが居た。

「さて、参りますか」

そう言ったラフに続いて、元ザフトのメンバーは船から降りていった。




元ザフトですからね。
しかも、ディアッカのお陰でヒロインが生きてるってのがバレバレでしたので...
ディアッカのせいじゃん!(笑)


桜風
07.1.7


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