| 船を下りた先には兵士が数名立っていた。 1人につき2人の兵士が付き添い、長い廊下を抜け、エレベーターで上階へ向かい、物々しい扉の前で、一度立ち止まる。 兵士の1人が中に伺いを立てると、扉が開いた。 そこには、たくさんの書類や、伝令に囲まれたカナーバ議員の姿があった。 「ご苦労。少しの間、下がっていなさい」 そういわれた兵士は少し躊躇ったが、皆部屋を後にする。 「すまないが、君たちには窮屈な生活をしてもらうことになる。...君が、・さんか?」 そう問われ、「はい」とは答える。 「君の演説は聞かせてもらった。心に響くものがあった」 演説...? 「たぶん、俺がオープンチャンネルで流したやつ」 ディアッカが耳打ちする。 「ありがとうございます。あの、私たち、どうなるんですか?」 はっきり聞くに苦笑して、カナーバ議員は口を開く。 「実質軟禁状態だな。君はナチュラルだし、彼らは急進派の議員の息子だ。中々世間が放っておかないだろう」 「ま、貴女だってこういう手段を取ったんだしね」 ラフが言う。 「トゲがあるな。そう言うな、ラフ。正直、私も身動きが取れない。アークエンジェルやエターナルに君たちが居ないのが明白なら、あちらには皆手を出さんだろうと思ったんだ」 やけに砕けた雰囲気を醸し出している2人に皆は首を傾げる。 「親戚なの。叔母さんに当たる人よ」 「あまり面倒は見ていないがな」 「おじい様があれだったもの。疎遠になっても仕方ないわよ。で、アイリーン叔母様。私も休めるのかしら?」 「まさか。元ザフトの名医を遊ばせていられるほどこちらも無傷ではない。ラフには、働いてもらう」 その言葉に肩をすくめ、溜息を吐いた。 「じゃあ、交換条件。馬車馬の如く働くから、この子の願い、聞いてあげて」 そう言ってラフはの肩を押す。 「出来るものと出来ないものがあるが。とにかく、言ってみなさい」 ラフを見上げると彼女は優しく微笑んでひとつ頷く。 「お墓参りをさせてください」 の言葉に少年たちは驚く。 「それは、可能だ。だが、さっきも言ったように目立たせるわけにはいかない。明朝早くに護衛をつけて、ということになるが...」 「構いません」 「では、許可しよう。君たちも、一緒に行きなさい」 そう言ってカナーバ議員は兵士を呼び、ラフは彼らに案内されて部屋を出て行く。一度振り返ってヒラヒラと手を振った。 残された4人は案内される部屋へ向かった。 軟禁場所になる部屋は広く、個室が2つある。 4人は同じ部屋に入れられた。 「んじゃ、はその部屋ひとりで使えよ。俺らテキトーにするから」 「幸い、外の情報は断絶されないようだな。盗聴は?」 「心配無さそうだ。確かに、軟禁状態だ」 部屋の様子を見ていると、ドアがノックされる。 「明朝、05:00にお迎えに上がります。それと。申し訳ありませんが、軍服ではなく、こちらにお着替えください」 そう言って差し出された。 「俺らは、もうザフトじゃないってコトね」 「分かった」 「・嬢へDr.ティンバーから預かってきたものがあります。『緑がある方が安心するでしょ?』と言付かってきました」 兵士が差し出したのは、紅茶と植木鉢だ。 「何だ?紅茶はともかく、観葉植物にしては何だか素っ気無いな」 兵士の持ってきた植木を見る。 小さい鉢だが、雑草のような草が数種類寄せ植えしてある。 「先生に『ありがとうございます。とても、安心できます』とお伝え願えますか?」 がそう言うと、兵士は了承して部屋を出た。 夕食までに軍服を返すように言われたので、早々に服は着替えておいた。 |
軟禁生活、始まります。
でも、DVDでは早々にアスランは地球に降りていましたよね...
ウチのアスランはまだ地球に降りません(笑)
桜風
07.1.21
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