| 昨日『明朝05:00に迎えに行く』と言われたので、はその1時間前に起きた。 寝室の隣のみんなの部屋(が命名)に行くと3人とも起きている。 は慌てて室内の時計を見たが、間違いなく自分が寝坊したわけではない。 「お?早いな」 「どうした、眠れなかったのか?」 の姿を目にしたディアッカとイザークが声を掛けてくる。その後ろでアスランが「おはよう」と挨拶する。 「おはよう。みんなこそ、早いじゃない。眠れなかったの?」 「いいや。いつものクセだ」 イザークが微笑みながら答える。 「つうか。、寝グセ凄いぞ」 苦笑するディアッカにそう言われ、慌てて頭を抑える。 「うー...シャワー浴びてくる」 そう言って足早にバスルームへ向かった。 「の言うとおり、ぽっくり逝かれたら面倒だろうから分かりやすく狙われることはないだろうけど」 シャワールームにが入っていったのを確認して、アスランが先ほどまでの話を再開した。 「まず、情勢が落ち着くまでどれくらい時間が掛かるかが分からないからな」 「方向としては、の言っていたとおり停戦だろう?」 「そう見て間違いないだろう。終戦、にはならないだろうな。まあ、歴史を鑑みてもそれは難しい。それにはもっと時間が必要だ」 とりあえず、昨日も決めたとおり夜は交代で見張りをすること以外話し合いはなにも進展しなかった。情報規制をしていないが、その情報自体に混乱が見られる。何かを決めるには情報があやふや過ぎる。 「カガリと連絡が取れれば少しは見えてくるものがあるかもしれないけど...」 「ま、無理っしょ。あっちと連絡が取れるような状況にはならないってね。たぶん、俺らのパイプ役になれるのはラクス嬢だけだろうけど、それもタイミング間違ったら停戦調停すら出来なくなるだろうし」 「彼女たちに期待しない方が賢明だな」 そう言って、この話はおしまいといった感じにイザークはソファに深く身を沈めた。 時間丁度に迎えが来た。 「先生!」 ラフも一緒に行くらしい。 「ねむ...ほんっとうにガンガンこき使われたわ」 あくびをかみ殺す。 「目の下に、隈が出来てるぜ」 「殆ど寝てないもの。はよく寝れた?」 「すみません...」 ラフは寝ないで仕事をしていたのに、自分は快眠だったことに申し訳なさを感じる。 しゅんとなったをラフは思いっきり抱きしめた。 「いいのよ!はしっかり寝なさい。成長期に寝ないと成長しないもの!!おっきくなーれ!」 力いっぱい抱きしめられたは苦しいことを一生懸命主張していたが、ラフには気付いてもらえず、イザークたちの抗議によって開放してもらえたときには酸欠でくらくらしていた。 「護送車ねぇ...」 ラフは5人を乗せる車を見て鼻を鳴らす。 5人は大人しくそれに乗り込み、護衛と言う名の見張りの兵士と共に墓地へと向かった。 「ごめん、ちょっと寝るわ...」 隣に座っていたアスランにもたれてラフは寝息を立てる。 「先生、大変なんだね」 「そうだな。移動中は静かに寝かせてやろう」 の言葉にそう返事をしながらもイザークはラフの手元に注目している。目線を辿った先にはアスランの手の上にラフの手が置かれていて、それが小刻みに動いていた。 寝ているのは見せ掛けで、アスランの手の上でにモールス信号を打っているらしい。これなら音が鳴らないし、他の兵士たちに気付かれずにいられる。 ラフは負傷した兵たちの治療をしていたので、それなりに情報が入ってきていたようだ。 モールス信号を読めないはせめて皆の邪魔をしないように静かに外を眺めていた。 街は少し混乱した形跡があるものの、落ち着いているようだった。 ただ、以前来たときと明らかに違うのは、やたらめったら流れていたラクスが居ないということくらいだ。静か過ぎて逆に耳が痛く感じる。 早朝だからそうなのか、戦争を目の当たりにしたからなのか、それは分からない。 ただ、息を潜めている感じの街を眺めているとこちらの息が詰まりそうだった。 はオーブを思い出した。 モルゲンレーテの工場区から出たことはないが、そこから見えた街や海は賑わっていて、活気があった。 地球軍の攻撃を受けたあとのあの街は、活気はなく、ただ静かで重い空気が広がっていた。 瓦礫こそないが、今このプラントの街も広がる空気は似ている。 「大丈夫か?酔ったのか?」 静か過ぎるを心配してイザークが声を掛ける。 「ううん、大丈夫。ありがとう」 微笑むの笑顔に違和感を感じながらもイザークは「そうか、」と返事をした。 「そろそろ着くぞ、ラフ起きろ」 アスランが凭れかかるラフを揺すり起こすフリをする。 |
お墓参り。
結局軟禁されているイザークたちには出来ることはなく、外で働いているラフが頑張ってくれるようです。
お姉ちゃんは頑張ってますねぇ(笑)
桜風
07.2.18
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