Moonshine 56





たちが出発する港には、何とか時間の取れたイザークとディアッカ。カナーバ議長、そして、ラフが顔を見せている。

「じゃあ、な。。アスラン、を頼んだぞ」

「うん、ディアッカも元気でね」

「ああ」

「気をつけてね。アスラン、しっかりね」

「はい。先生も、お体にお気をつけて」

「はい」

「またな、。アスラン、貴様とは二度と会いたくないがな」

「うん。またね、イザーク」

「イザーク、元気で」

アスランの挨拶にふん、と顔を背ける。正直寂しいのがひしひしと伝わる。

「不本意だが、のことは一時お前に預ける」

本当に不本意そうに言うイザークにアスランは小さく笑い、

「ああ、分かった」

と了承した。

出立の時間となり、2人はシャトルに乗る。

窓側をに譲り、アスランは隣に座った。

は窓から外の様子をじっと眺めている。

「今なら間に合うぞ」

アスランが声を掛けてきた。今なら降りられる。

「ううん。もう決めたことだし。それに、イザークにかっこつけて言っちゃったことがあるから」

窓から視線を逸らさずに答えた。

「そうか」とアスランが呟く。


シャトルが動き始めた。

は可能な限り、イザークたちを見ていた。

彼らが見えなくなっても暫くは窓の外を眺めていた。


シャトルが飛んでいった先をイザークは暫く見つめていた。

「イザーク?」

遠慮がちにディアッカが声を掛ける。

「ああ」と答えて目を閉じる。

「仕事に戻ろう」

目を開けたイザークはディアッカの前を歩き出す。

イザークは振り返らなかった。


地球に降りたは、先の戦争でオーブと共に闘ったアークエンジェルに所属していたため、オーブに快く迎え入れられた。

勿論、反発もあるし賛否両論だ。

しかし、それ以上にアスランへの風当たりが酷かった。

覚悟をしていた、とアスランは心配するに答える。


オーブに降りて、サイやミリィとも再会できた。

が地球に降りてくるとは思っていなかった2人は大いに喜び、オーブの復興を助けたいと言うに情報技術を教えたり、相談に乗ったりしていた。

しかし、2人は心配になる。

夜中もの部屋に電気がついていると話を聞くのだ。

時には、夜中にOAルームでモニタに向かっているの姿も目撃されている。

一生懸命で彼女自身のスキルは上達している。

しかし、このままでは体調を崩しかねない。

皆はに休息を勧めるが、休憩に出たかと思うとよそで仕事をしていた。

「なあ、ミリィ。このままだと...」

休憩時間にサイがミリィに自分の聞いたが寝ていないという噂を話す。

それに関しては、ミリィの耳にも入っていたし、非常に心配している。

「うん、そうなのよね。アスランに頼んでみようか...」

の説得?」

「ううん。プラントとの接触。ホラ、あのー。ティンバー先生とか、イザークさんとか。それならだって私たちが言うよりは、まだ言うこと聞いてくれるんじゃないかな?」

「じゃあ、ディアッカに頼めばいいじゃないか。ディアッカも2人を知ってるし。ミリィは連絡取ってるんだろ?」

「えー!」と不満の声を上げる。ただ今喧嘩中なのだが、のためだ。仕方ない。

諦めのような感覚で、プラントのディアッカに通信を送る。

「どうしたんだよ」

少し嬉しそうな声が聞こえた。送った通信は音声のみにした。

「別にディアッカに用があるわけじゃないの。あのさ、ティンバー先生かイザークさんと連絡取れない?」

「ラフとイザーク?何で、..もしかしてに何かあったのか?」

鋭い。なぜかのことに関しては鋭いのか...

ディアッカのこういうところがちょっとムカつく。

「そう。最近寝てないみたいなのよね。私たちが言っても聞いてくれないから、その2人ならどうかなって」

ムカついてしまったのでちょっと投げやりな口調になる。

しかし、そんなことを気にせず、ディアッカは

「分かった。2人に声を掛けてみる。ありがとうな、ミリィ」

「どういたしまして!ディアッカって、に凄く優しいわよね」

音声のみの通信だから今のミリィの表情が見えないが、少し拗ねているようだ。

「もしかして、妬いてる?」

「知らない!」

「ザフトの仲良かったヤツがを可愛がってて、自分がもしを守ってやれなくなったら、守ってくれって言われてたんだよ。俺にとってもは、妹みたいなもんだからさ。それに、ラフとイザークって言ったらに何かあったって事だろ?」

「そうなんだ...」と相槌を打つミリィに

「安心した?」

とイタズラっぽくディアッカが聞く。

「だから、知らない!じゃあ、ティンバー先生かイザークさんに伝えておいてよ」

そう言って通信を切ろうとしてストップをかけられる。

「ちょっと、待てって。ミリィ、この間は悪かった。ゴメン」

「何のこと?ディアッカも、ちゃんと体休めなさいよ」

「倒れたら看病に来てくれる?」

「ばぁーか。...じゃあね」

そう言って今度こそ通信を終えた。

ミリィの口元は不本意にも緩んでいた。


それからすぐにイザークかラフか。あるいは両方からお説教を食らったらしいの、以前よりは休むようになった姿を見て、周囲の人間は一安心した。





ディアミリ推奨派な私ですが。
DVDを見た限りでは、どうもそこまでディアミリになりきっていないというか...
まあ、いっか。


桜風
07.4.1


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