まっすぐにぶつけてくる君の感情に、俺は時々戸惑う。
君は幼く、純真で。
俺はもう、お世辞にも『綺麗だ』と言えない自分を知っているから。
そして、君が俺に向ける感情は『恋』ではなく、身近に居る異性の年上に対する『憧れ』であることも。
それに気付かず、君はカンチガイの恋に身を委ね、それに一喜一憂をしている。
そんな彼女を羨ましく、愛しく感じて俺もその幼稚な恋愛に付き合う。
俺には短かったその時間。
純粋でいられるときなんて、ほんの少しで。だから愚かしいと思われることでもとても尊いものでもある。
それを失った人間にとっては、眩しく映るそれは今の君の気付かない宝物。
俺はそれを守りたいと思ってしまう。
「きーむらさん」
いつものように君は満面の笑みを俺に向ける。
「何だい、ちゃん」
君を失いたくないから、俺の『本当』に気付かれたくなくて俺は笑顔で返す。
ああ。
この笑顔でいつまできみをはぐらかせるのでしょうか?
何となく黒に近い灰色木村さん(苦笑)
心の葛藤ですよ。
まっすぐ向けられるそれが何か分かってるオトナだから。
桜風
06.12.30
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