叶うかどうかも分からない、そんな約束をするのはとても愚かしいことだと思う。
それでも、そのときは約束せずには居られなかった。
遠く、海の向こうへ行ってしまう君と絶ちたくなかった繋がり。夢を掴むために親の反対を押し切ってひとりで闘うことを決めた君。
君は挨拶を済ませた後、振り返らず、去っていこうとした。
「さん!必ず、必ずチャンプになって会いに行くから!!」
咄嗟に俺は一方的な約束をした。
子供であるが故、弱者であるがために不確かな未来で繋ぎとめようとした絆。
君は振り返って微笑みながら頷いた。
それ以来。年に一度この日に君から手紙が届く。
そして、それの結びの文は決まっている。
『待ってるよ。
約束をしよう、それはとてもはかないものかもしれないけど』
青くさい一郎さん。
プロになる前。きっと中学上がった頃って感じです。
短いなぁ(苦笑)
桜風
07.2.3
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