それに気付いたのは数年前。
いつものように店番をしていると、見慣れた少女が歩いていた。
。
が、彼女の隣には俺の知らない男が歩いている。
驚いて、手に持っていたバケツをひっくり返した。
その音に気がついたは、小さく俺を指さして笑う。
それに気付いた隣の男も笑っていた。
の隣。そこは、昔から俺の指定席だった。
俺がバカやってたときも、何故かは俺を怖がることなく、違和感なく俺の隣に立っていた。
だから、俺も安心していた。
俺の指定席は誰にも取られることはない、と。
だが、今はどうだ?
今、あいつの隣に居るのは俺ではなく、同じ学校の男子。
のことを何も知らないくせに、したり顔で並ぶそいつに俺はどうしようもなく腹が立った。
「あら、あの子。ちゃんじゃない?隣に居るのは彼氏かしらね?」
店の奥から出てきたお袋がのんびりとそう言う。
「あ?ああ、ホントだな。色気づきやがって」
今、気がついたようにそう応えておいた。
あのを見たその日から俺の中で消化不良な感情が渦巻いていた。
そして、その数ヵ月後には、あのの隣をしたり顔で歩いていたヤツが別の女を連れてい歩いていた。
「あのさー。お前って彼氏居たんじゃねぇの?」
その数日後に店にやってきたに聞いた。
「居たけど、別れたよ。彼女が出来たんだって」
「はぁ?!なんだ、そりゃ?」
「あたしに聞かないでよ。向こうがそう言ったんだから」
「お前、振られたってコト?」
「んー、まあ。客観的に見たらそうかもしれないけど。でも、あたしとしては正直丁度良かったと言うか...」
そう言って苦笑するは失恋して落ち込んだ風もなく、さっぱりしていた。
「変なの。イマドキの若いやつらの考えてることって分かんねぇ」
「タツ兄、オッサン臭い!でも、あたしもそう思う」
そう言って笑う。
もう、自分の中にある感情が『何か』と悩むことはなくなった。認めてしまえば、それと付き合うのは案外簡単だ。
寧ろ難しいことは他に山ほどある。
けど、残念ながら気は抜けない。
溢れ出てくるのはどろどろとした醜い感情
俺はそれをいつまでそれを抑え込めるのだろうか...
ああ、黒キム兄さん。
普段白い(?)から、ギャップがぁ...
白木村が好きな人、すみません〜!!
桜風
07.3.10
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