愛しきみ 7





久々の休暇で東京に帰った。

すぐにに連絡を取り、宮田家に集合となった。

というか、押しかけた。

「いらっしゃい」

「お邪魔するよ〜。旦那は?」

「宮田くんは、今日は鴨川ジムへ。木村さんにスパーの相手を頼んでるんだって」

「ああ、言ってたわ。宮田をボコボコにするチャンスだ!とかって」

そのままお互いの近況報告会となった。

のところは相変わらず見た目とのギャップに悩んでしまう旦那が居て、も仕事も恋も順調だそうだ。

は?」

「マズマズかな。やっぱ、関西弁は強みだわ。皆気さくに話してくれるもん」

「じゃあ、この人事異動は成功じゃない」

そう言いながらがお茶を飲む。

「まあね〜」と言いながらも湯呑を手にした。

「で、。悩みって何?」

は思わずお茶を噴出しそうになった。

「はい?ないよ。順調だよ、大阪」

そう言ってずずっとお茶を啜る。

「そう?何か、今日は波長が違う気がするんだけどな〜」

首を傾げながらはそう呟いた。

「波長って、電波じゃないんだからさー。ちゃんって相変わらず不思議ちゃんだね」

はっはっはー、と笑ながらはそう言った。

そのまま、またしても他愛のない話をしていたが、思い切ってが聞いてみた。

「ねえ、『好き』ってどんな気持ち?」

お煎餅に伸ばす手を一瞬止めて

「これまた曖昧なコトを聞いてくるね。だって分かるんじゃないの?」

が答える。

「うーん、考えてみたんだけど。分かんなくなっちゃって。ちゃんは、木村さんを好きってどんな気持ち?」

具体的に聞かれては言葉に詰まる。

「えー?そうだな...一緒に居て、落ち着ける?いや、何か違う。そうだな...えーとちょっと時間頂戴。ちゃん、お先にどうぞ!!」

「じゃあ、オネガイシマス」

に向き直り、テーブルに手をついて頭を下げる。

「私?えっと、宮田くんのことだよね?」

「ええ。ソレでお願いします」

「『好き』って気持ちは考えちゃダメだと思うよ。感じるの」

「は?」

「やっぱり最近電波系?!」

「違うって。だって気持ちでしょ?気持ちってのは心のことでしょう?心って考えるものじゃなくて感じるものじゃないの?」

確かに、と納得する

「でしょ?だから、感じるの。一緒に居て、あったかくて安心できるけど、でもどこかドキドキして。そしてね、自然と『好き』って音を紡ぎたくなるの。それが、たぶんが求めてる『好き』だと思うけどな」

「なるほどー」とが納得している反対側で、が肩を震わせていた。

「どうしたの、。もしかして、感動して泣いてるの?確かに名言だわ」

恐る恐るが声を掛けると、

「ふは、ふははははは!!」

お腹を抱えてが笑い出した。

「え?!ちょっと!!」

そんな様子にが驚き、も首を傾げる。

「うん、そうや。ウチが聞きたかったのはきっとソレや!おおきに、ちゃん!!」

が嬉しそうに笑った。

「どういたしまして」

も笑顔を返した。










桜風
07.6.30


ブラウザバックでお戻りください