Like a fairy tale 6





アカデミーでの生活も残り3分の1となり、クラス替えが行われた。

今まではランダムで決められたクラスだが、今回のは成績順に決められたものだ。

お陰で、今まではクラスが違ったというのに何故か仲の良い目立つ6人が、同じクラスとなった。



時々ある合同演習でしかお互いの実力を目の当たりにしなかった者たちが自分と近い実力を持つものの力を目の当たりにして、切磋琢磨していく。

というのが、アカデミー側の狙いだったのだろう。

が、

「逆に此処まで実力が違うとやる気でないんじゃない?」

とラスティは何度かぼやいていた。

元々の実力は目の当たりにしていたが、ついでに同じレベルのアスランを見ると色々嫌になる。

というか、ほんの少しだが、アスランの方がよりも実力があるようで、ナイフの実践訓練では時々が負けているような様子も見られる。

その2人に次いで実力が有るのがイザーク。

多少ムラはあるものの、高い実力を備えていると教官たちからの評価も高い。

が、本人はアスランに負けていることをかなり気にしている。

その八つ当たりを受けているのはディアッカで本人曰く

「もう諦めた」

だそうだ。

ニコルは地道で努力家であるため、好成績を収めているし、八つ当たりの的、ディアッカだって実力者だ。




「凄いねぇ」

ポツリとラスティが呟く。

「何がですか?」

偶々ラスティの呟きが聞こえたニコルが興味を向けると

「やー、オレらって凄いよねーって思って」

とにこりと微笑む。

ニコルは首を傾げた。また分からないことを言う。

「だって、あんなハイレベルなアカデミー生が2人もいた学年ってあったのか?多分ないぞ?そんな2人と一緒に訓練。レベルの底上げっつうか、ついていけてるオレたちは褒められてもおかしくないと思うぞ」

うんうんと頷きながらラスティがそんなことを言う。

「まあ...でも、本当にアスランとは凄いですよね」

ニコルが目を輝かせて言うと「そうっスねー」と適当な相槌を打つラスティ。


「ラスティってさ、ものの言い方が大らかだよね」

不意に後方頭上から声が降ってきて体を反って見上げればが覗き込んでいた。

「お!イイコト言うねー。流石、オレとの仲だよな」

ぱちん、と指を鳴らしての言葉を肯定した。

「ただ、だらしないだけだろう」

なにやら気に入らなかったのかイザークが茶々を入れるが

「いつも堅苦しくお話しなさっている方よりは随分と気が楽ですのよ」

が擁護する。

そんなが気に入らないイザークがまた言葉を返し、終いには壮絶な口げんかが始まる。

この2人が婚約者だというコトを忘れてしまいそうになるくらいの言葉の応酬。

はあ、と溜息を吐いてイザークと一緒に居たディアッカが腰を屈めてラスティの耳元に顔を近づけた。

「お前もさ、いらない火種蒔くの辞めてくれない?」

懇願に近いその言葉にラスティは肩を竦めることを返事の代わりとした。

ラスティの表情を見てディアッカはまた溜息を吐く。

全く、困ったやつだ。

先程よりもさらにエスカレートした口げんかを繰り広げているイザークとを見て

「こっちも、全く困った奴らだ...」

と呆れ気味に呟いた。







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桜風
07.12.10


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