| カーペンタリアに正式な命令が降りたらしく、ミネルバにはボズコフロフ級が1隻付くことになった。 基地を発った。 は自室でノルンのデータの整理を行っていた。 これから、ジブラルタルに向かってスエズの駐留軍の支援を行うことになっている。 艦内にアラートが鳴り響き、コンディションレッドのアナウンスがされた。 は部屋を後にする。 ブリーフィングルームで状況を確認した。 アスランが艦長と通信を行っている。 は一度振り返ってそのままドックへと向かった。 インパルスとセイバー、そしてノルンは発進するように指示された。 ザクは別命あるまで待機とのこと。 ノルンのコックピット内で発進を待っているとアスランから通信が入る。 「シン・アスカ及び・」 「「はい」」 「発進後の戦闘指揮はオレが執ることになった」 アスランのその通信にシンが不満の声を上げるが、「いいな」と念を押されれば渋々「はい」と返していた。そんな様子を眺めながらも「了解」と返す。 アスランなら大丈夫だとは思ったが、その反面、シンとのことは何とも言いがたい。 アスランとシンはどうやら反りが合わないみたいだ。何かといったらシンはアスランに突っかかる。オーブのこともあるのだろうが、それだけではない気もする。 昔のイザークも何かといえばアスランに突っかかっていたが、それとは何だか種類が違うように感じられる。 イザークは、アスランのことを認めていて。その上で自分の本心を語らない彼が歯がゆかったのだと思う。 アスランは、いつも模範解答しか返さない性格だった。 今もまあ、そんな感じは受ける。それは、きっと。心を開いてほしいと思っている人物にはとても寂しいことなのだろう。 「・。ノルン、出ます」 左舷カタパルトからノルンで空へと上がった。 「人気者はつらいねぇ」と呟いて前方の敵を眺める。 「はミネルバの護衛に回ってくれ」 そう指示を出してアスランは敵軍に向かって行った。 「了解。付かず離れず、傍にいます」 その言葉通り、はミネルバと一定の距離を置きながらMS群に向かってビームライフルを撃っていた。 コックピットには当たらない。 が、推進部を撃たれた機体が次々に海に墜ちていく。 そんな中、シンが出すぎてMSに囲まれていた。中でも色のウィンダムの動きに翻弄されているようだ。 「シン、出すぎだぞ!」とアスランが嗜めフォローに回ろうとするが、カオスの攻撃で彼も中々思うように動けない。 「アスラン、シンの援護に出ます」 の通信に「頼む」と返してアスランはカオスに応戦する。 ノルンのエンジン出力を上げて離れたところで中々の苦戦を見せているシンの援護に向かった。 後方のミネルバを気にしつつも、シンを包囲するMSを確実に海に落としていく。 爆発するものもあるが、アレだけ時間が有るのだから脱出するくらい出来るだろう。 ミネルバのほうで動きがあった。 レイ機とルナマリア機が水中戦を行うようだ。 「あ、アビスか...」とは呟きまたひとつMSを落とした。 シンはウィンダムを追ってどんどん艦から離れていく。 シンの援護に出ると言った手前、もそれを追った。 突然コックピット内にアラートが響き、出てきたのはガイアだった。 インパルスを押さえ込む。 シンから逃げていたウィンダムが戻ってくる。 はエンジンの出力を全開にしてその距離を一気に縮めてウィンダムの前に出た。 センサーが反応してから此処まで距離を縮められるに予想された時間よりも遙かに短い移動速度に舌打ちをしてインパルスに向ける銃口をノルンに向けた。 ノルンは海面を蹴り上げて水飛沫を上げる。視界を奪われたウィンダムのビームは逸れた。 ノルンはウィンダムを追うことにした。もしかしたら、これが隊長機だろう。 とりあえず、落ち着いて指揮を執らせてあげるわけにはいかないため、執拗にウィンダムを追いかけ、一定の距離を保ってはビームライフルの引き金を引いていた。 コックピットに当てないようにしているためか、全く掠りもしない。 腕の良いパイロットだ。 あの宇宙のデブリ付近で戦ったMAのパイロットかもしれない。 |
桜風
09.3.2
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