| 地球軍が妙な動きをしているため、守備隊であるジュール隊が出た。 軍本部からの報告で出撃した。 その報告の通りに結構な数の戦艦及びMSだ。 戦闘の最中に、地球軍が護衛していたコロニーが止まった。 その行動にイザークが驚きの声を上げる。場所としてはあまりにも使えない場所だ。 プラントに近いわけでもなく、月の基地からの距離も妙なものだ。 しかし、嫌な気がするイザークはそのコロニーの破壊を命令した。とにかく、エンジンに回り込むようにと指示をする。 そんな中、高エネルギー反応が向かってくる。 全軍に回避を命じて次の瞬間、イザークは息をするのを忘れていた。 「何だ...」 月の裏側から伸びてきたビームが曲がり、それは今イザークたちが落とそうとしていたコロニーを通ってプラントへと向かっていった。 コロニーを通るとき、ビームが曲がったのだ。 撃たれたのは、ヤヌアリウスで、その残骸が当たってディゼンベルのコロニーも破損した。 部屋に居たは呆然と映像を見ていた。 考えがまとまらない。 何だ?何が起こった?どうしたんだ?? 気がついたときには走り出していた。 レストルームに向かい、中の様子を見る。 映像を目にした皆は混乱している。詳しい状況を知っている人物たちはいないようだ。 ブリッジに向かおうとして、足を止めた。 踵を返してドックへと向かう。 状況が分からない今、自分が出来ることはノルンを万全にしておくことだけだ。 撃たれたコロニーがマティウス市ではなかったことに胸を撫で下ろした自分が嫌だった。 「くそったれ!」 は毒づきながらもドックへと急いだ。 ダイダロスから撃たれたビーム砲。ザフトは全軍を以ってその砲、レクイエムの施設の破壊を命じられる。 その動きに合わせて地球軍は月基地、アルザッヘルとダイダロスの艦隊を出撃させた。 ミネルバには特命がある。 レクイエム本体の破壊が命じられた。 ミネルバMSパイロットがブリッジに呼び出された。 「砲の本体を、オレたちだけでですか?」 シンが驚いて聞き返す。 「だけかどうかまではわからないけど...」 と艦長が否定した。とりあえず、ミネルバへの命令はあの本体を潰すことだ。 「...砲のコントロールは、私が落とします。おそらくアレの守備には結構の物量を持ってくると思うから、その援護をお願い。まあ、一応向こうは月艦隊に意識が行ってると思うから上手くいけば奇襲という流れにはなると思うけど。待機している数も少なくないでしょうから」 が静かに言った。 「!?」 既にそのある意味無茶な命令を受け入れたにシンが少し驚いた。 「分かった」とレイは了承する。 「レイ!ひとりだなんて...」 ルナマリアも少し納得がいかないようだ。 「ノルンの機動力、信じてちょうだい。ついでに、私ってばベテランなのよ、あなたたちよりは」 シンとルナマリアを見てが言う。 「...そうね。先ほど、エルスマン副官が言っていたでしょう?この艦には“シルバーレイ”が居るから最前線だといわれている、とね」 それを聞いては「ご迷惑をおかけしております」と返す。 「そうじゃないの。は、それだけの事が出来るということなのよ」 ...押し付けられているとも言うが、と思いながらは目を伏せた。 「ま、此処からだとダイダロス基地の方が近いしね。ミネルバは足もある。だったら、あのパワーチャージサイクルが分からない今、無駄に時間を費やすのは頂けないという事よ、きっと」 ルナマリアとシンにが言う。 「厳しい作戦になることは確かよ。けど、やらなければならないわ。いいわね」 艦長の言葉に皆は頷く。 「またあれを撃たれるなど、もう絶対あってはならないことですから」 レイの言葉には目を瞑る。 ブリーフィングルームで外の映像を目にする。 第1中継地点の施設破壊の様子だ。 中々落ちそうにない。 向こうのチャージが終わるまでにこちらがアレを落とせればプラントへの攻撃はないだろう。しかし、向こうのチャージの方が早ければ月艦隊もろとも薙ぎ払われる。 レイが静かにそう言った。 「私が、あの時討ててれば...」 ルナマリアが呟く。 シンは彼女のせいじゃないと慰めるが 「言っても始まらないことよ。あの時どうだったか、なんてのは。今、これからどうするかが問題でしょう?先に下りてるから」 はそう言ってドックへと下りた。 「の言うとおりだ。時間は戻らないからな。そう思うのなら、同じ轍は踏まないことだ」 レイの言葉をシンがたしなめる。それを流してレイが作戦を説明し始めた。 が居ないのは、もうレイと話を終わらせていたからだ。 早めにコックピットの中で集中したくて、先に話をしておいた。 |
桜風
09.6.22
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