Like a fairy tale 95





ボルテールとルソーが艦隊から離れ始める。

コンドワナからそれに対して通信がくるが、黙殺していた。

ゴンドワナにあの艦を落とすように命令が下った。離反してザフトの情報をアークエンジェルに渡そうとしている、と。

すぐさま、攻撃が向けられる。

イザークを筆頭にMS隊が発進する。

イザークとしては部下を自分のせいでこんな危険な目に遭わせていることを申し訳ないと思う。

シルバーレイが駆けてきた。

向かってくるミサイルを撃ち落す。

艦を護衛しながら移動した。

言われた座標に向かっていると見たことのない艦が向かってきた。

も構える。

「こちら、ユグドラシル。、応答しろ」

その声に驚いたは慌てて応じる。

「ジョンお兄様!」

「ジュール隊の事は聞いた。了解した。お前も補給を受けろ」

「あの、その艦は...」

「補給を受けている間に誰かに聞け」

そう言って一方的に通信を終わらされては困惑しつつもユグドラシルに向かっていった。



「...奇遇、ですね」

ドックに入ると見たことのあるメカニックが居た。

「おー、超奇遇」

ウソ吐け、と思いながら補給と整備をお願いした。

「これ、どこの船ですか?見たことがないんですけど...」

メカニックを捕まえて聞く。

「ああ、製」

「...?は!?」

何だ、その“製”てのは!!??

「MSも同じく製。カイン殿のは“オーディン”。ホーキンス殿のは“テュール”と言うらしい。しかし、あれだな。は軍人家系と言うよりも技術者家系で行った方が良いぞ?手先が器用な奴が多いし、元々ザフトに居た人ばかりだから兵器の事に詳しい。こんなのがあったら良いな、とか思ってたらしくて、それを実現している」

は呆然とした。

「お祖父様は?」

「あの人は情報戦の指揮を執ってる。あの電波ジャックは先代の指示だ。本当に敵に回すと怖いな、って」

笑いながらそう言って彼は仕事のためにから離れた。

、補給終わったぞ!」

顔見知りのメカニックに呼ばれてはノルンの元へと戻る。

「行って来ます」

「おー、また戻ってくるの待ってるぜ」

挨拶を交わして発進する。



外に出るとボルテールとルソーを追ってきたザフト艦隊が包囲していた。

艦のエンジンを撃っていく。正確に、寸分の狂いもなく。

それでも、向こうの方が物量に勝っており、中々気が抜けない。

ジュール隊も何だかんだ言って、未だ困惑している様子だ。しっかりと自分の意思で離反したわけではないため、そうなるのだろう。

「イザーク。ジュール隊を立て直して」

振り返ってイザークは自分の部下たちを見る。

少し、浮き足立っている様子だ。

「わかった」と返してイザークは戻っていった。

ボルテールにミサイルが向かう。

が反応したが、少し遅い。

スラスターを全開にしてそのミサイルを追う。あの艦は、イザークを守ってくれた。ちゃんと恩を返さねば。

の目の前でそのミサイルが爆発した。

振り返るとオレンジのグフとザクがあった。

「よー、。恩返しに来たぜぇ〜」

とグフのハイネからの通信が入る。

「ま、ちょっと昔だけど。オレもには恩が有るしな」

もう1機のザクはミゲルだ。

「此処は任せろ」とハイネに言われてはステーションへと向かった。


「イザーク、ディアッカ。行きたきゃ行け。ここはオレたちが引き受けるぞ」

突然入った通信にイザークとディアッカは絶句する。

「何故...!?」

に助けられた友の会会員だから、かな?」

「何だ、そりゃ?」

ディアッカが呆れたように返す。

「ラスティ命名。ネーミングセンスの文句はあいつに言え」

「ほら、行けっての」

ハイネに促されてイザークは敬礼を向けてそのままの後を追う。


「キラ・ヤマト!」

が通信を入れる。オーブ沖でフリーダムから1回通信を入れられたため、チャンネルは知っていた。

、さん!?」

「援護する。そっちの方が火力が大きいからそれで壊して。アスランも、分かったね」

!いいのか...!?」

「あの映像の音声、聞かなかったの?ホーキンス隊長の言葉も。うだうだ言ってるとまた蹴っ飛ばすわよ」

苛立たしげにが言う。

「ほら、行きなさい!」

「はい!」とキラが出力を上げる。

フリーダムとジャスティス。そしてノルンがステーションへと向かった。



アークエンジェルとミネルバが交戦している。

ミネルバの主砲がアークエンジェルに向けられた。その背後にはエターナルがある。

アークエンジェルが避ければエターナルに当たる。

艦を動かせないでいるアークエンジェルに向かって砲が放たれる。

しかし、それは来なかった。主砲が撃ち抜かれたのだ。

目の前のミネルバから煙が出ている。

見れば、少し離れたところに白銀色の機体があった。

ノルン、と思ったが少し違う。

「アークエンジェル、聞こえるか。こちらはカイン・の父親だ」

返事は無いが、そのまま交信を続ける。

「アスランが世話になったそうだからな。あいつは親友の息子だ。これで、あいつの代わりに借りを返したからな」

そう言ってカインはその戦域を離脱する。

ミネルバから次の攻撃がある。

そのとき、暁がアークエンジェルの前に立ちはだかり、防御シールドを展開し、アークエンジェルの守備に就いた。









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桜風
09.7.6


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