Like a fairy tale 98





ゴンドワナ付近までミネルバクルーを乗せたシャトルを運び、はステーションスリーに向かった。

中継施設も全て落としておきたい。

エターナルの護衛についていたイザークたちもそれに加わってきた。

エターナルもこちらに向かってきているようだ。

。久しぶりだな、元気そうで何よりだ」

通信が入る。エターナルからだ。

「お久しぶりです、バルトフェルド隊長。オーブではありがとうございました」

随分昔の事を言われた気がして笑った。

「いやいや、お役に立てて光栄だよ。それで、これからどうしたいのかな、君は」

「ついでなので中継施設も全部落としておこうかと」

の言葉にバルトフェルドが笑い、「我々も協力しよう」と返してくる。

「ああ、いいですよ。もうザフトもこちらに攻撃してくる様子はありませんし。うちの母艦も何だかわかんないけどやる気を出したようで...」

はそう言ったが

「いやいや。君の夫のイザーク・ジュールがエターナルを何かと気にかけてくれてな。そのお礼だよ」

そういわれては「それなら、」と笑った。



ユグドラシルに向かう途中、ホーキンスはジャスティスを見つけた。

「お前も元気なら中継施設落としにいってくれよ」

通信を入れた。そして、カメラを向けると何かを持っている。

「どうした、それ?」

「彼らを、エターナルかアークエンジェルにと思いまして」

そう返された。

「シン!ルナマリア!!」

後ろに居たレイが声を上げる。

「知り合いか?」

「ミネルバのパイロットです」

「んじゃ、の元同僚か...」

ホーキンスは呟き
「アスラン、そいつらはオレが預かろう。丁度ユグドラシルに補給のために帰艦する予定だったからな。お前はまだいけるんだろう?を手伝ってくれ」

「了解しました」

アスランはそう返してホーキンスのテュールの手に乗せた。

「ホーキンス隊長が保護してくれる」

そうシンたちに声をかけてノルンへと向かった。


見たことも無い艦に連れて行かれているシンたちは不安だったが、ホーキンスがコックピットのハッチを開けてレイを出す。

彼がそうしてほしいと言い出した。

「レイ!?」

2人は驚き、レイを受け止めた。

ハッチを閉めてホーキンスはそのままテュールをユグドラシルに向ける。

「すまない、シン...」

レイが突然謝り、シンは困惑した。

「え、何?どうしたんだよ、レイ」

レイはあのメサイヤの中での一連の事を話す。

「そう、か...」

シンは静かに俯いた。

「シン...」と気遣わしげにルナマリアがそっと肩に手を置く。

そのまま3人は話を続けていた。

そして、ユグドラシルに着く。

ハッチを開けてホーキンスが出てきた。

「お前ら、ブリーフィングルームで休んどけ」

そう言って彼はメカニックと話しをし始めた。

言われたとおり、シンたちはブリーフィングルームに向かった。

一度ノルンも戻ってくる。

はコックピットから出てこずにそのまま補給を受けた。

メカニックに話して火力のあるビームランチャーを装備して出て行った。

殆ど休む間がない。

よりも先に補給のために帰艦したテュールはまだ出ていないというのに。




は最後のステーションへと向かう。

は戻ってこなかったか?」

補給に戻ったカインがメカニックに声をかけてきた。

「いえ、先ほど戻ってそのまますぐに出て行きました」

それを聞いてカインは深い溜息をつく。

回線を開いてイザークのグフに通信を入れた。

「何でしょう」

が無茶してる。悪いが気にかけてくれ」

「...了解しました」

「悪いな、いつも」

カインの言葉にイザークは苦笑して首を振る。

通信を切って呟く。

「もう、慣れました...」


ノルンはユグドラシルから持ち出したビームランチャーを最後のステーションへと向けた。

全てのMSと戦艦の砲がステーションへと向けられた。

一斉放射で最後のステーションを落とした。

イザークは慌ててノルンへと向かった。

ノルンはまっすぐに落ちている。

「あの、馬鹿!」

白いグフはそれを受け止めてユグドラシルへと向かった。


!おい、!!」

メカニックが声をかけている。

イザークはコックピットから降りてノルンに向かった。

「どうした?」

「反応が無い。ノルンのコックピットはロックが掛けられていて開かないんだ」

「ロックだと!?」

「パスワードだよ。知ってるか?!」

の様子が気になったディアッカもユグドラシルに着艦した。

イザークの頭には色んな数字が浮かぶ。

どれが正しいか分からない。

「イザークの誕生日は?」

ディアッカが声を掛ける。

「絶対に違う!」

何で“絶対”なんだろうと思ったが誰もそれは口にしない。

少し悩んでのザフトの認識番号のあとに数字を入れた。

“0927”

コックピットのロックが解除された。

イザークはそのままコックピットの中に入り、を引きずり出す。

!」

声を掛けても返事が無い。

「医務室は!?」

場所を聞いてイザークは急いでを運んだ。

ブリーフィングルームからそのドックの様子を見ていたシンたちも医務室へと向かった。









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桜風
09.7.13


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