Like a fairy tale 56





出撃と同時に、ディアッカが長距離ビーム砲を発射した。

逃げるアークエンジェルを追いかけるイザークたち。

スカイグラスパー、がよく相手にしていたそれがアークエンジェルから出てきた。そして、後部にはあのストライクだ。

3機は猛攻を仕掛ける。


アークエンジェルから発射された多数のミサイルにディアッカは「そんなもんでぇ!!」と全てを撃ち落す。

その隙をついたスカイグラスパーからの攻撃もかわして、両肩の追尾ミサイルを発射させる。

ミサイルを連れてそのスカイグラスパーは急降下していき、海面すれすれのところを飛行してその追尾を振り切る。

イージスはアークエンジェルの砲台を撃っていき、攻撃力を削る。

「許せないんだよ!お前がぁ!!」

デュエルはストライクとの交戦していた。

ストライクがアークエンジェルから離れた隙に、イージスはMA形態になり、ビーム砲を発射させる。それはアークエンジェルに直撃し、艦の揚力が降りていく。

デュエルはストライクに足を撃たれ、そのまま海へと落下していった。

「くっそー!」と砲撃を仕掛け、ストライクのライフルを撃ち落した。そして、イージスがストライクに向けて砲撃を向ける。

自身の乗っていたグーンをストライクに向けて飛ばし、それを撃ちぬいた。

爆発の衝撃で、ストライクは群島のひとつに墜落し、イージスもそれを追いかけ、その島に着地した。

イージスとストライクの因縁の一騎打ちが始まる。


一方、バスターは小島に不時着したアークエンジェルに向かって砲撃を向けたが、スカイグラスパーによってグーンを撃ち落される。

しかし、そのまま砲撃を発射し、スカイグラスパーの左翼を撃った。その際、スカイグラスパーから放たれたビーム砲でバスターの右腕が損傷。そのまま墜落した。

バスターを動かそうとしていたが、警告音が鳴り、アークエンジェルの艦砲にロックされた事に気付く。

「クッ...」

自爆、とも思ったがふと頭に浮かんだ言葉がある。

アカデミーを卒業したとき、の父が言っていた。そのときは、自分にはあまり関係のない言葉だと思いつつもなんとなく、なるほどなとも思っていた。

ディアッカは奥歯を噛み締め、唸っていたが、手を伸ばしてハッチを開いた。

コックピットから出て両手を挙げる。

投降することを選んだのだ。



ディアッカが投降した後もイージスとストライクの激闘は続いていた。

どちらも引くことは無く、互角の戦いをしている。

「お前がニコルを!ニコルを殺した!!」

復讐で我を忘れたイージスの猛攻にストライクは徐々に分が悪くなってくる。

そんな中、アークエンジェルから出てきたスカイグラスパーが2人の戦闘に割って入る。

イージスに向けてミサイルを撃ち込んだが、イージスはそれをかわしてシールドを投げてスカイグラスパーを破壊した。

それを受けてキラも我を忘れ、ただ只管お互い殺しあう事しか頭にない。

互いの機体はほぼ半壊だったが、イージスはストライクを追い詰めた。しかし、エネルギー切れでビーム砲が撃てない。

「チィッ」

アスランは自爆コードを入力して離脱した。

大きな爆炎がその島に上がった。



負傷したイザークが起き上がれるようになり、操舵室へと向かった。

「艦長!」

「おお、もういいのかね」

艦長の言葉に返事をすることなく「アスランとディアッカは?!」と問う。

「艦が動いているな。状況はどうなっている?!」

モニタを見ながら声を上げた。

「2人は不明だ」

この艦にはクルーゼから帰投命令が出ているという。

しかし、イザークは艦長の口にした“不明”という言葉が気になって問い質す。

バスターとの交信が途絶えて、やがて大きな爆発を確認したあと、イージスとの交信も途絶えたという。

エマージェンシーはどちらからも出ておらず、足付きはオズマン隊が追撃をしてる。

イザークはその状況が納得いかずにすぐに艦を戻すように言う。

「あの2人がそう簡単にやられてたまるか!伊達に赤を着ているわけじゃないんだぞ!」

イザークの言葉に艦長は、それなら、状況判断も冷静に出来るはずだと静かに言う。

捜索は別の部隊が出る。さらには、オーブが動いているとの報告があった。

イザークは何も言えずに俯いた。









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桜風
08.4.21


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