A memorial day 2





「ねえ、今のは何処の反応すればいいの?」

半眼になってルナマリアが言う。

「へ?」

「ただ惚気を聞かされたって感じよ?こう見えて忙しいのに...」

フレイも頬を膨らませてそういう。


それでもやっぱり気になるのではノルンと仲の良い友人たちに相談してみた。

彼女たちが休みの日を狙って苦手なショッピングに誘ってみたのだ。

最初2人は訝しがったが、まあショッピングにあのが付き合うと言い出したのだから多少面倒な相談でも受けてみようと思ったのだが...本当に面倒だった。

「最近あの子少し変なのよ」

深刻な表情でそういうから何があったのかと詳しく聞くとただ、大人になっているということだった。そして、イザークとの話もその流れで彼女が口を滑らせた。

放って置くようにって言われたんだけど...

それからその後のくだりまでうっかり喋ってしまい、友人たちの反感を買っている。

「でも、イザークさんってそうだったのねー。意外と情熱的って言うか?」

「あ、いや。そのくだりは忘れて」

「イザークって結構ムッツリだったんでしょ?そんなイメージ」

「まあ、ディアッカほどオープンじゃなかったけど。って違う!」

はうっかりその話に乗りそうになってセルフツッコミをしてしまう。

「で。何か聞いてない?」

「イザークに放って置くように言われたんでしょ?」

呆れたようにフレイがそう言う。

「そう、だけど...」

は頬を膨らませた。

「だったら、もう放っておきなさいよ。子供は毎日成長してるのよ?ずっと手のかかるなんてことはないわよ、きっと」

しかし、自分の最初の子。MSのノルンは最初から最後まで手がかかった。そのことを言うと「MSと一緒にしない!」とフレイに叱られ「お宅のお子様にはOSが搭載されているのですかぁ?」とルナマリアに冷ややかに言われた。

「いや、OSは入ってないけど...」

って、簡単に子離れしそうだったけど。イザークのほうが子離れ出来るの早いのかもね」

頬杖をついてフレイが窓の外を眺める。

「もー!真剣な相談!!」

「イザークさんも言ったらしいど、本人に聞けば?」

「だから、聞けないって!」

「ザフトの英雄が何とも情けない。こそこそせずに堂々と乗り込んでみなさいよ」

ルナマリアが煽る。

その反比例では小さくなった。

「ムリよ」

「なら、待ちなさいよ。ったく...」

フレイが呆れた。

ふと、が腕時計を見る。

「あ、ごめん!」

そう言って立ち上がり、その場に自分の食べたものの支払い分を置いて慌てて出て行く。

今日はなにやら待ち合わせがあるとのことだった。前もって聞いていたから2人は特に驚くことなく「またねー」と手を振って見送った。


出て行ったの背中が見えなくなり、フレイは「はぁ」と盛大に溜息を吐いた。

ため息と言うよりも、息を詰めていたその緊張が解けたといったところだ。

「なんで煽るのよー」

困ったようにそういう。

の性格上、煽られると小さくなるって。戦場ならまた別だろうケド」

ルナマリアは悪びれることなくそういった。

「本気で慌てた。もう...」

頬を膨らませて抗議をするフレイにルナマリアは笑う。

「でも、まあ。疑われてるって教えてあげた方がいいかもね」

ルナマリアの言葉にフレイは頷いた。

「誰に言ってもらうのが一番自然?」

「...エザリアおば様じゃないかしら?」

まあ、確かに身内が一番だ。

「じゃあ、今日にでも連絡入れておくわ」

「お願い。しかし、まあ...」

ルナマリアは苦笑した。

ってホント、戦場と日常じゃあ全然性格が違うのよね」

「いいじゃない。私、あの好きよ。優しいもの」

「悪い、なんて言うつもりはないわよ。寧ろ、私もあんなが好きだもの。地球軍に単身突っ込んでいくよりも全然可愛い」

クスクスと笑う。

そして、2人はスケジュール帳を取り出して今後の作戦の確認を始める。

「ノルンって、将来どうなるのかしら?」

「あの2人の子供だから...」

「そっか」

ルナマリアの言葉にフレイもあっさり納得した。

顔を見合わせてクスクス笑う。

ああ、当日が楽しみだ。









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桜風
11.5.16


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