Dear my friends 21





夏休み明けてから教室にの姿が見えない。

ちゃんって、夏休み明けたの気づいてないのかな?」

「携帯も通じないってのが気になるんだけどさ」

悟郎と一が会話をしている。

「そうよね。やっぱり私も気になるから今日、放課後さんの家に行ってみようと思うの。だから、みんなには悪いけど放課後の補習は今日はお休みさせて」

朝のHRが終わってから悠里がB6にの様子を聞いてみた。

「僕も、行く」

「トゲー!!」

話を聞いていた瑞希とトゲーが言う。

「あ!じゃあ、ゴロちゃんも行く〜!」

「へー、面白そうじゃねぇか!!オレ様も行ってやるぜー!!ククク」

悟郎と清春もどうやらついてくるようで、結局何だかんだでB6全員ついてくることになった。


放課後になって、彼女の住んでいるマンションに7人と1匹が向かった。

「此処だね!」

悟郎がの部屋の前まで駆けてチャイムを連打し始める。

ちゃーん。ゴロちゃん来たよ!夏休み終わっちゃったんだよー!!」

何度チャイムを押しても反応がない。

「留守かな?」

「親父さんのところに行ってんのか?」

「衣笠先生は何も仰っていなかったけど...」

そういう理由があるならせめて保護者役を買っている衣笠に一言あるだろう。

皆は顔を見合わせる。

「たぶん、留守だな。電気のメーターが動いてない。このクソ暑い中、何の電気も使わずに生活するのは至難の業だ」

瞬が言う。

「そうだな。ナナみたいな貧乏生活はしてないだろうしな。ククク」

「仙道、貴様は一言余計だ!」

「ふーむ。では、人騒がせなあいつは何処居るんだ?」

「さあ?」

話がループして戻ってきてしまった。

「あれ?」

不意に間抜けな声が聞こえて皆が振り返る。

その出で立ちから言ってどうやら旅行に出ていたようだ。

さん!?」

「先生?!どうしてここに居るんですか?」

「いやいや、みんなを心配してやってきたんだって。2学期始まったのに中々姿見ないからさ」

は心底不思議そうな表情を浮かべた。

「何で?」

「何で、って...ほら、みんなあなたの姿が見えないからこうして放課後の補習をふいにしてまでね?」

「だから、何でですか?」

B6のメンバーが顔を見合わせる。

「取りあえず、これ。お土産。バカサイユで食べてね」

そう言って鞄の中から土産を取り出す。

「京都、か?」

受け取った一が問い返す。土産の箱にそう書いてある。

「そう。とあるご神体が50年に一度のご開帳だったから。次の50年後にはどうなってるかわかんないからねぇ」

さらりとそういうにみんなの眉間に皺がよる。

「おいおい、ヘチャ?このオレ様が態々此処まで足を運んでやったんだぜ?」

「別に頼んでないでしょ?」

「おい、何だとコラ?」

に詰め寄った清春を一が制す。

「その言い方ってないぞ、。みんなが心配」

「だから!その“心配”って何!?」

が苛立たしげに声を上げる。

「...、お前さ」

困惑したように一が声を掛けるが

「わたしのこと、心配する人なんて居るわけないでしょ!バカじゃない!!帰って。帰ってよ!!」

の剣幕に皆は呆気に取られながらもその場を去っていく。


ちゃん、どうしたんだろう」

マンションを見上げて悟郎が呟く。

飄々としているイメージの強いがあんなに激昂したことに皆は驚いた。

陰口叩かれても、学年主任が言いがかりつけてきても、クラスAに中傷されても全く気にせずいつもどおりの生活を続けていただったのに。

「あー...みんな、ごめんな?」

一が居心地悪そうに皆に謝る。

「いや、別にお前は悪くないだろう」

瞬が言うと「ホント、ごめんな」と重ねる。

「Shit!全く、この俺が来てやったのに何だあの態度は!!」

まだ怒りが納まらない翼が声を上げる。

「でも、何であんなに...」

ポソリと瑞希が呟き、心配そうにマンションを見上げる。

「何か、毛を逆立ててるにゃんこみたいだったよな」

一も腑に落ちない様子でいた。

「え、えーと。じゃあ、学校に帰って補習する?」

悠里がそう言ったが皆は何事もなかったかのようにバラバラと去って行った。









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桜風
08.7.25


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