Dear my friends 49





大晦日と呼ばれる日、はいつもどおりに朝早く起きた。

今日は大掃除と、適当にお節も作る予定で忙しいのだ。


昨日まで補習だった。

悠里は別にいいといっていたが、どうせ暇だし乗りかかった船もいいところだしも冬休みに入ってから昨日までずっと学校に通っていた。

勉強の休憩中に何故か瑞希と一が家に来る話になり、これは以前していた話だからまあいいとして。

悟郎も遊びに来ると言い出した。

だったら清春も楽しそうだから来ると言う。

じゃあ、自分もと言い出したのは翼だ。

結局瞬はバイトだからどうなるかは分からないといっていたが、出来れば来るとかいう話になり...

お陰では昨晩まず部屋を広くする大掃除をする羽目になったのだ。

と言うわけで、少し寝不足である。


チャイムが鳴ってドアの覗き窓を覗くと一が立っていた。

「早くない?」

ドアを開けて挨拶もせずにそう言ってみた。

「いいだろう。どうせ大掃除するんだ。早く始めた方が早く終わるじゃんか」

その通りだな。

は一に「どうぞ」と言って家の中に入るように促した。

「オレが一番?」

「この時間に来る人間って、結構非常識だと思う」

まだ8時前だ。休日だからこんな時間はまだ寝ているだろう、多くの人は。

「朝ごはん食べた?」

「食ってきたけど、腹減った...あ、つか。これ土産」

そう言って一はコタツの上にそれを置いた。

「何?」と言いながらは袋を覗き込む。

「あー、野菜!助かる!!」

「親戚が送ってきたんだけどさ。オレ、あまり自炊しないから。か瞬にやろうと思ってたから。今日、瞬が来たら2人で分けろよ」

「ありがとう」と言いながら野菜をひとまずベランダに出す。外は寒いから天然の冷蔵庫だ。

「パンだけど」

「おー、食う」

そんな会話をして朝食を摂っているとまたチャイムが鳴った。

は慌てて立ち上がり、先ほどと同じようにドアの外を覗くと「クケー!」と声がしてドアを開けた。

「瑞希も早い!」

もうどうとでもなれ、と思っては苦笑しながら招き入れた。

「僕も?」

「一がもう来てる」

の声に瑞希は眉間に皺を寄せる。自分が一番乗りのつもりだったのに。沢山と話をしたいと思ってたのに...

「ほら、おいで」とに促されて靴を脱いだ。

「おー、瑞希。お前も早いな」

コタツの中に入ってぬくぬくしている一が妙にムカつく。

「瑞希は紅茶だよね。ごめんね、まだ朝ごはん中なのよ。食べてきた?」

「......うん」

瑞希も負けじとコタツの中に入った。

というか、この2人が入った時点でもうコタツは窮屈そうだ。

今日、大きいのがまだ来るんだよなー...

は自分の家のキャパシティを考えてちょっと悲しくなった。

絶対に狭くなる。

だって、身長180オーバーが3人に178と174と165...

うん、無理だな。

既に諦めモードだ。

「はいどうぞ」とカップを置いた。

食器とか、足りないぞ??

全て2つずつはあるが、それ以上はない。

「ほろうはひは、いふふるっへ?」

「食べるかしゃべるかどっちかにして。いつも翼に言われてるでしょ?!」

が叱ると一は片手を上げて了承を示し、口の中のものを嚥下して「悟郎たちはいつ来るって?」繰り返した。

「さあ?人様のお宅にお邪魔すると言うのに誰も何時に訪問しますの一言がないのよね」

そう言いながら一と瑞希の目を交互に見た。

2人はついと視線を逸らす。

ま、自覚があるなら改善の余地は有るなと思い、は仕方ないと息を吐いた。


朝食を済ませて2人にそれぞれ任務を言い渡す。

瑞希は背が高いから蛍光灯を換えてもらうことにした。ついでに、上のほうの埃を落とすように。

一は体力と力があるから、力仕事を。

「で、は?」

「お節を作る」

「...作れるのか!?」

「うん、今まで誰がうちのお節を作ってたと思うの?!まあ、でも、かなり手抜きだけどね。一が野菜くれたし。瞬には悪いけど、思う存分使う!」

そう言って腕まくりをしながらベランダに出した野菜を家の中に入れる。

「これ、どうしたの?」

「一が親戚から送られてきたって持ってきてくれたの」

の返答に納得して中を覗く。

確かに、お節料理に使えそうなものもかなりある。

「煮しめ」

「...?あ、それが食べたいんだね。はいはい、了解」

とりあえず、今日来るといっていたB6たちは来るのはいいが、いつ帰るのだろうか...

何だか聞くのが怖いので聞いていない。

聞いた方がいいだろうか...

少し悩んだが、ま、いっかの気持ちで開き直った。

その方が気が楽だから、そうすることにした。









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桜風
08.10.10


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